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後期カレラ4試乗。4WDは 電子制御多板クラッチに

イタリアではカレラ4のワイドボディが人気らしい

6月半ばに新しい997後期型カレラ&カレラSのワールドプレミア国際プレス試乗会をドイツ南部、ヴァイザッハとその周辺でやったばかりだというのに、今やVWの筆頭株主に名乗りを上げるなど元気一杯のポルシェは、それから1ヵ月半も経たない7月半ば、早くもその4WDバージョン、カレラ4&カレラ4Sのプレス試乗会を開いた。今度の舞台は同じドイツでも東北部のベルリン郊外だが、なぜそこなのかは後ほど・・・。

さてこのカレラ4&カレラ4S、後輪駆動=RRのカレラ&カレラSとどこが違うか。エンジンはRRモデルと変わらず、新開発のDFI=直噴水冷水平対向6気筒で、排気量も3.6リッターと3.8リッターの2種類。345psと390Nmを出す前者がカレラ4に、385psと420Nmを発生する後者がカレラ4Sに搭載される。トランスミッションもRR系と同じく、6段MT、もしくは登場したばかりのツインクラッチ2ペダルMTの7段PDKが選べる。

シャシー&ボディ関係でRRのカレラ系と大きく異なる点というと、リアトレッドの拡大がある。例えばともに19インチのホイール&タイヤを標準装着するカレラSとカレラ4Sの後輪を比べると、リム幅は同じ11JながらタイヤサイズはカレラSの295/30R19から305/30R19にワイド化され、トレッドが1516mmから1548mmに広がる。

それらの結果、カレラ4&4Sにはカレラ系よりリアフェンダーが左右で合計44mm幅広いワイドボディが与えられて、ルックスもRR系より一段と迫力を増すが、そこがカレラ4系独特の魅力にもなる。冬になってもさほど雪が降るわけでもないのに、ヨーロッパのなかでもイタリアで意外なほどカレラ4系の販売比率が多いのは、スノッブなイタリア人がスタイリッシュなワイドボディに乗りたがるからだろうと、ポルシェは分析している。

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