スープラの全体感を編集がチェック。ケイマン、アルピーヌなどライバルは手強い
掲載 更新 carview! 写真:篠原 晃一
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さて、今回試乗した「RZ」の試乗車の価格を見てみると、本体価格が690万円で、オプションでドライブレコーダーとETCが付いて総額694万6030円。オプションそれだけ? と確認してみると電子制御サス(AVS)もアクティブデファレンシャルもJBLプレミアムサウンドシステムもトヨタセーフティセンス(ACCや先進安全装備など)はすべてコミコミ。
近価格帯のライバルと比較してみます。兄弟車となるBMW「Z4」はいろいろなところですでに比較対象とされているのでポルシェ「ケイマン S」はどうでしょう? 水平対向4気筒2.5Lターボエンジンを搭載し、最高出力350ps、最大トルクは420Nmとスペックは近い感じ。ただし916万2000円(PDK)と200万以上離れてしまいます。ではベースグレードとなる「718 ケイマン」はというと、排気量が2.0Lで同300ps、380Nmとスペックは控えめになりますが、価格は727万2000円(PDK)と近くなりました。
とはいえ、スープラには標準のアダプティブクルーズコントロールはオプションで25万3000円だったり、いくつかオプションを選んだだけで結果50万くらい上乗せされそうな気配…。スペックや装備を考えるとスープラのお買い得感が際立ちますが、ベースモデルでとはいえ、ケイマンの走りの完成度や操る楽しさはやはり別格です。ややクセのあるスープラ RZと乗り比べた時に、数値には表れないポルシェの世界観が、その価格差をも逆転してしまう可能性は無きにしもあらずです。
では、やや高めですが810万円の「アルピーヌ A110 ピュア」はどうでしょう? 直列4気筒1.8Lターボエンジンを搭載し最高出力252ps、最大トルクは320Nmとスープラと比べると控えめなスペックで、クルーズコントロールはついているものの、前車追従はオプションもなく、ナビもついていません。しかし1110kgという超軽量から得られる軽快で俊敏な走りや、個性的で存在感のあるエクステリアデザインは所有感が高そうです。
ということで、価格で比較するとお買い得感のあるスープラですが、このような個性的なライバルが待ち伏せる中、スープラがこのカテゴリーでどれだけ存在感を増していくのか気になるところであります。
※2019年8月15日、記事中の誤りを修正しました。
(アルピーヌA110ピュアのエンジンスペック部分)
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直列4気筒2.0Lターボエンジン→直列4気筒1.8Lターボエンジン
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