【エンジン版はないの？】今年発売・未来派「マーチ」のデザインがネットで好評…日本導入が難しい理由とは？

ルノー 5

“BEV専用モデル”なら日本導入の可能性は低い

国内導入の可能性について注目が集まるなか、ある業界関係者は次のような見解を示します。

「日本では『コンパクトカー＝軽自動車や5ナンバーサイズ』という文化が根強くあり、都市部では取り回しの良さや駐車のしやすさ、地方では維持費が重視される傾向があります。

今回公開された新型マイクラは、欧州Bセグメント基準に準じたサイズ感で設計されており、日本の狭い道路事情や生活環境においては、サクラと比較するとやや大きく感じられる可能性があります。

また、日産はすでに『リーフ』や『アリア』など、明確にセグメント分けされたBEVラインアップを展開しています。そのなかで、サクラとリーフの中間に位置するマイクラは、国内において差別化が難しく、あえて導入するメリットが薄いのではないかと考えられます。

ただ、歴代のマーチが国内のユーザーにも高い人気があるモデルだったため、もし導入されることとなればかなり盛り上がるのではないでしょうか」

これらの点を踏まえると、やはり国内導入はハードルが高そうです。

一方、欧州メーカーの新型モデルでは、開発中はBEV専用という触れ込みだったはずなのに、蓋を開けてみたらエンジン車搭載グレードも用意されていた、というケースが増えています。…つまり将来マイクラにもエンジン車がラインアップされるということになれば、導入の見通しは変わるかもしれません。

なお、日産からは現段階で日本導入に関する正式な発表はおこなわれていません。

（終わり）

（写真：日産、ルノー）