アウディA6 ビッグMC!新ユニット3.0TFSI搭載
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:中野 英幸
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エンジンラインナップを2種類に絞った新型A6。V型8気筒の4.2FSI、V型6気筒の3.2FSIは廃止されて、新たに3.0TFSIがデビューし、2.8FSIにも改良が加えられた。
注目は3.0TFSIだ。Tの文字がつくように過給器付きとなるこのエンジンだが、V型6気筒ユニットに組み合わされたのはターボではなくスーパーチャージャー。これをVバンク間に置くことでコンパクト化を実現しているのが、そのキモだ。もちろんスペックも強力。最高出力290ps、最大トルク42.8kg-mは従来の3.2FSIを凌ぎ、特にそのトルクは4.2FSIにも匹敵し、完全にそのリプレイスとしての役割を全うしている。それでいて燃費は10・15モードで9.4km/Lという好成績をマークする。一方、2.8FSIは最高出力が10psプラスの220psとなり、燃費は10・15モードで9.7km/Lとされている。
小型のモデルに於いては、すでに直列4気筒ターボのTFSIユニットによって、排気量を縮小して燃費を向上させながら出力アップをも両立させるというダウンサイジングのためのソリューションを展開しているアウディだが、いよいよその精神がミディアムクラスにも反映されるようになったというわけである。大排気量信仰や権威主義的なものから、おそらくはもっとも遠い精神性をもつはずのユーザー層を抱えるアウディらしいこの急進的な改革は、その存在感を大いに高めるに違いない。
先進の安全装備がオプションリストに加わったのもニュースだ。アウディサイドアシストは車体側方のドアミラーの死角に居るクルマの存在をウォーニングで知らせるもの。またアウディレーンアシストは、車線を逸脱しそうになるとステアリングホイールを振動させて注意を促すものだ。いずれも日本車では、すでに採用されているものではあるが、先進イメージのアウディだけに、「そんなのも無いの?」などと言われないで済むのは嬉しいことだろう。
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