トヨタ「ライズ」の牙城を崩せるか? 「フロンクス」、「WR-V」、「クロスビー」が挑む“ちょうどいいサイズのSUV戦線”
掲載 carview! 文:APOLLO NEWS SERVICE 51
掲載 carview! 文:APOLLO NEWS SERVICE 51
ライズ購入者の特徴として目立つのが、いわゆる“ダウンサイザー”と呼ばれる層です。これは、おもに社会人としてセミリタイア、あるいはリタイアした人などが、これまで乗っていたクルマよりもサイズや排気量を小さくした新車に乗り換える傾向を指します。
こうしたダウンサイザーの中には、最上級グレードにオプションを多数装着して購入するケースも少なくありません。
2021年11月にはハイブリッドが追加されたほか、FFモデルは1.0Lガソリンターボから燃費重視の1.2L自然吸気へ変更。1.0Lターボは現在も人気が高く、中古価格は高めに推移しています(現行4WDは引き続き1.0Lターボを搭載)。
装備を充実させた最上級グレードを選ぶ人も多く、「それなら『ヤリスクロス』も候補に…」という気もしますが、5ナンバーサイズにこだわるユーザーがライズを選んでいます。
同じ5ナンバーサイズのスズキ「クロスビー」も存在しますが、ライズがより幅広い層に受け入れられている理由はいくつかあります。まず、デザインの“クセのなさ”。クロスビーは丸みを帯びた愛嬌あるスタイルが魅力ですが、好みが分かれるデザインでもあります。一方のライズは直線基調でSUVらしい力強さがあり、男女や年齢を問わず選びやすい。
さらに、トヨタの販売力とブランド信頼性も無視できません。「はじめてのSUV」としても安心して選ばれ、全国の販売網によって安定的に供給される点が、ユーザーの購買心理に強く響いています。
これに対し、ホンダが投入したWR-Vはヴェゼルとほぼ同じ3ナンバーサイズ。とはいえ、FF専用・ハイブリッド非設定という割り切った仕様にした結果、特に最廉価グレードが売れました。このグレードは軽自動車「N-BOXカスタム」と支払総額が近く、一時期は“年単位の納期待ち”になるほどの人気ぶりでした。
ホンダとしては中間〜上級グレードを販売の中心と想定していたため、生産比率もそこに寄せていたものの、実際には想定を大きく上回る形で最廉価グレードに注文が集中したのです。ライズが“フル装備の上級志向”で人気を維持しているのに対し、WR-Vは“軽自動車並みの支払総額で手に入る普通車”として注目されたことが対照的です。
(次のページに続く)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
「カローラらしさ」を排除したが……それでいい! 歴代カローラセダンを乗り継ぐマニアのライターが「カローラコンセプト」を激推しするワケ
今こそ注目したい黄金期 1990年代前半の名車 47選(後編) 解き放たれる強烈な個性
【世界で最も売れているホンダ車】6代目『CR-V』来年2月日本販売開始!激戦区CセグSUV市場で王者を目指す
強敵、新型トヨタRAV4に挑む──新型ホンダCR-V詳報
日本における三菱の顔は間違いなくデリカD:5! フルモデルチェンジせずともずーっと売れ続ける怪物ミニバンの秘密
トヨタ「“スターレット”クロス」に反響あり! 「ライズ」くらいのちょうどいいサイズに「良いね~」の声も! MTが選べる「ちいさいSUV」南ア仕様に注目!
ランクルFJ正式発表は2026年5月14日に決まりか!? ランクル250オーナーがランクルFJに買い換えるべきか迷う!
3年ぶり大刷新!? 日産“新型ミニバン”「セレナ」まもなく登場!? デザイン刷新? 価格上昇? 人気の「ちょうどいいサイズなミニバン」新モデルどうなる?
どうなる? 軽EVウォーズ【池田直渡の5分でわかるクルマ経済】
日本に何が起こった? BEVが売れない……ハズが2025年10月は電気自動車が売れまくっていた
手強いから楽しい!! おじさん脳をくすぐる“修行系”中古車セレクション
今こそ注目したい黄金期 1990年代前半の名車 47選(前編) 先進的で美しいアイコンたち
改良で約29万円値上げ。「アルファード」が台数で圧倒するのに、ホンダが「中国版オデッセイ」の販売を続けるワケ
【20位転落の現実】ホンダ「フィット」はなぜここまで埋もれた? 中身も完成度も高いのに“存在感が薄い”理由を考える
「ムーヴ」が25年度上半期で販売ランキング3位に。“スライドドア化”だけじゃない“ヒットの秘密”と「タント」超えの衝撃度
「ミニランクル」と噂されていましたが…「ランドクルーザーFJ」が想像以上にビッグな件。せめて価格と納期は“ミニ”にしてもらいたい!
スズキのコンパクトSUV「フロンクス」が販売好調。インド生産でも日本で受け入れられた4つの理由とは?
【3年遅れ】予想価格500万円超の新型「CR-V」はなぜこのタイミングで国内導入? 激戦のミドルSUV市場で“勝算”はあるのか
“軽SUV”で不動の地位を築く「ハスラー」。デザイン、機能、走り…続々登場するライバルを圧倒し続ける理由とは?
「フィット」でも「ヴェゼル」でもなく…「フリード」がホンダ登録車1位になった“ヒットの構造”が示唆に富んでいた
【衝撃】「N-BOX」が販売ランキングで4位に転落。前月比58.9%…王者に一体何があったのか?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!