【テスラじゃない選択肢としてアリ】ボルボ「EX30 クロスカントリー」試乗で感じた“クラシックボルボ風”の柔らかい走りと完成度

ボルボ EX30 クロスカントリー

試乗でわかった“柔らかEV”の実力

今回、事前試乗会で実際にEX30 クロスカントリーを走らせてみました。コースは東京の青山周辺の市街地から湾岸エリアの高速道路までです。

走り出してすぐに感じられたのは、足まわりのしなやかさ。タイヤの扁平率が高められ、専用サスペンションと組み合わされたことで、クラシックなボルボ「240」や「960」を思わせるような、柔らかく落ち着いた乗り心地です。

ハンドリングは素直で違和感がなく、加速もEVらしく軽く踏み込むだけで力強さを発揮しました。

これまでBEVの完成度ではテスラ「モデル3」が特に印象的でしたが、EX30 クロスカントリーもそれに十分匹敵する仕上がりだと思えました。

価格は649万円（ウルトラ ツインモーター パフォーマンス）。EX30シリーズ全体としては479万円からのラインナップとなり、クロスカントリーは最上位モデルに位置づけられます。

総じて、EX30 クロスカントリーは「街で映えるスタイリッシュさ」「アウトドアで頼れる走破性」を兼ね備えた一台です。俊敏かつ安心感のある走りと、ボルボらしい安全・環境へのこだわりを凝縮したコンパクトSUVといえます。

EVを検討している方は、まずテスラに目が行きがちかもしれませんが、このEX30 クロスカントリーを一度試してみてみるのもいいかもしれません。

（おわり）