HVモデル追加で追撃体制が整ったステップワゴン。王道ミニバンの復活なるか
掲載 更新 carview! 文:高山 正寛/写真:市 健治
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今更だがグレード構成を確認すると、ハイブリッド車はスパーダのみの設定であることに気がつく。ホンダによると、現行モデルが登場してからスパーダの販売比率は常に高く、約80%とのことだ。つまり求められているのはスパーダ自体の進化でもあり、これに新しいハイブリッド車を追加することが全体の商品力向上につながると判断したのだろう。
今回ハイブリッド車を新設定することに対し、スパーダはエクステリア、インテリアとも大きな進化を遂げている。シャープなフルLEDヘッドライト、ワイドかつ厚みのある大型グリルの採用、そして気に入ったのがこれらの新造型による“突進感”というデザインコンセプトだ。やはりこの手のクルマは押し出し感や塊感、少し変わった視点で言えばルームミラー越しに映った際のインパクトも重要だったりする。専用デザインはもちろん、ハイブリッド専用も含めたボディカラーを三色追加するなど気合いが入っている。
インテリアに関しては「かゆいところに手が届く」的な変更だ。スパーダの内装仕様はグレードに応じて3種類設定、ハイブリッドとガソリン車共通になるが快適装備も充実。1&2列目のヘッドレストレイントのクッション性向上や3列目床下収納シートの操作ストラップの素材を変更することで操作性を向上させているという。
LPL(開発責任者)の斎藤葉治氏に対し「ヘッドレストレイントの固さまでこだわるのか?」と質問をぶつけてみたら「デザインや動力性能はもちろん重要ですが、何よりも安心して楽に移動するための快適空間を提供したいわけです。そのためにお客様の声なども真摯に聞くことでさらに良いモノを作り上げたわけです」とのこと。ウーン、すでに試乗前にその隙の無いクルマ作りにすっかり気持ちを奪われてしまったかもしれない。
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