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フォード レンジャー・ダブルキャブ 初テスト

フォード レンジャー・ダブルキャブ 初テスト

■どんな感じ? [2/3]

高床式のキャビンによじ登ると、プラスティッキーではあるが、魅力的でどっしりと構えたコクピットが迎えてくれる。それは、現行のフォーカスよりも優れている感じを受ける。そして、そのキャビンは大人4人のための十分なスペースが保たれている。リミテッド・スペックに標準装備される本革シートの座り心地も良い。

0-100km/h加速12.5秒、最高速度175km/hの2.2 TDCiのパフォーマンスはいささかのんびりしているかもしれない。特に、低速では重々しさを感じざるをエない。更に、オプションのオートマティック・トランスミッションは、都市部においてはダルなところもある。

しかし、50km/hを越えたあたりから、レンジャーは活発になる。特にクルージングは驚くほどに洗練されている。

その足回りは、荷物を積むモデルとして設計されたということを考えると、予想以上に固い。しかし、それは許容範囲の固さだ。特に、大きな轍や凹みがない限り、極めてスムーズな乗り味だ。

2WDモードでは、ステアリングは誠実で、大きなレンジャーだが、曲がりくねった細い道でもスイスイと入っていける。ところが、4×4モードになると、ステアリングは途端に重くなるのだ。

今回はラフな扱いをレンジャーで試すことはできなかったが、800mmの水深高、28度のアプローチ&デパーチャー・アングル、25度のブレークオーバー・アングル、229mmのグランド・クリアランスなどの数値を見れば、オフローダーとしてその性能を疑うことはないだろう。


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