改良版NDはボディバランスが向上。最廉価モデルで約250万は頂けないが…
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:篠原 晃一
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そしてここにロードスターは、1.5リッターのSKYACTIVEエンジンを搭載する。このエンジンは、マツダにとって初めての名機だとボクは思う。「ロータリーがあるだろう!」というかも知れないが、あれはマツダのモチベーションであり魂だ。
現代のエミッションをクリアした上でスカッ! と気持ち良く吹け上がるその出力特性は、とてもボア×ピッチが74.5×85.8mmのロングストロークなエンジンとは思えない。初代NAロードスターの「B6」ユニットは、ファミリア用ユニットを流用して高回転型にチューンしたもの。お母さんが台所にあった材料で作ったご馳走だった。
かたやSKYACTIVEエンジンは、マツダが全てのマツダ車に搭載するためにイチから磨き上げた新世代ユニット。庶民が手に入れられる、素朴ながらも素晴らしい名作だ。そんなエンジンを載せて、新しいボディバランスを得たNDを走らせていると、とっても幸せな気持ちになる。
でも、いくらなんでもそのスターティングプライスが、ナビもないベーシックなモデルで249万4800円というのは頂けない。NDにはそれだけの価値はあると思うし、ボクが30年前の貨幣価値観から脱却できていないのもわかっているのだけれど…。だからこれを買う余裕がある人は、ぜひ乗ってみて欲しい。マイナーチェンジしたNDは、本当に素晴らしいマツダ・ロードスターになった。
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