A45 AMG、Cセグ最速のスーパーハッチ
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:篠原 晃一、中野 英幸(A180)
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:篠原 晃一、中野 英幸(A180)
さて、エンジンがこれだけのパワーとトルクを発生するとなると、それを前輪だけで有効に路面に伝達するのが難しくなる。そこでAMGは、このA45の駆動系に電子制御油圧多板クラッチによる4WDシステム、AMG 4MATICを採用した。
これは、通常は燃費などの効率を高める観点から前輪駆動で走るものの、フロントアクスルの空転を感知すると無段階で後輪にも駆動力を配分するというシステムで、後輪には様々なファクターに応じて最大50%の範囲でトルクが配分される。しかもこの油圧多板クラッチシステムは、前後重量配分への配慮から、リアアクスルに内蔵されている。
一方、トランスミッションにはデュアルクラッチ式2ペダルMTのAMGスピードシフトDCTが採用された。3つのドライブモード、自動ブリッピング機能、レーススタート機能等を備えたそれは、スポーツドライビングを強く意識したDCTだといえる。
もちろんサスペンションも、AMGの流儀で強化されている。スプリング、ダンパー、スタビライザーがいずれも締め上げられるだけでなく、フロントのステアリングナックルをハードに設定し、新開発の4リンク式リアサスペンションにも独自の手を入れるなど、運動性能の向上を強く意識している。もちろんブレーキも強化されている。
さらに内外装もAMG化され、スポーティでアグレッシブな姿を実現しているのはいうまでもない。ちなみにA45AMG 4MATIC、0-100km/h加速4.6秒というパフォーマンスデータが公表されている。プライスは標準モデルが640万円と、A250 SPORTを220万円上回る。さらに、内外装を一段とレーシーに仕上げたEdition 1なる特別仕様車が、710万円のプライスをもって国内限定600台で発売されたが、たった1カ月で完売したという!
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