大幅改良された新型フィット。4グレードに試乗してそれぞれの味を確かめた
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:篠原 晃一
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また走りのコンセプトは、もう少しだけ煮詰めて欲しかった。というのもその足回りは、システム出力で137psを発揮するパワーユニットに対し、ちょっとソフトなのだ。タイヤは後述する「RS」と同じスポーティな16インチタイヤ(ダンロップ SP SPORT MAXX 2030)が与えられているのだが、このグリップに対してロール及びダンピング剛性がやや低く、カーブがキツくなるほど自然に曲がりにくくなる。タイヤはグリップしているのにステア応答性が鈍くなり、トールボディが“おっとっと”となってしまうのだ。またバネ下でタイヤの収まりが少々悪い一面もある。
回生ブレーキの制御はかなり頑張っていて、違和感は少なくなった。モーターのベアリングを強化したという電動パワステのフィーリングもかなり自然。このクラスにして7速i-DCD(デュアルクラッチトランスミッション)とパドルシフトを備えるあたりも本当に見事。それだけに、この走りを支えきれないフットワークにもったいなさを感じてしまう。
これはホンダが「スポーツ・ハイブリッド」といいつつこのハイブリッド・Sに、上質な乗り味を与えようと欲張ったからだと思う。特に「S」ボタンを押して動力性能を先鋭化したときの走りはそれが顕著だ。フリードやヴェゼルといったより大きな車種にも使われる1.5L+ハイブリッドのパワフルさが(なにせスポーティモデルのRSよりも高出力なのだ)、乗り心地を強く意識したソフトな足回りとミスマッチを起こして「スポーツ」なのか「上質」なのかわからなくなってしまうのである。普通にダラダラと乗るなら、文句はないのだけれど…。
だからボクは、これならいっそのこと、RSと同じ足回りを付けてしまえば良いのではないか? と思った。もっと言えばさらにお金をかけて、このハイブリッドの素晴らしさと乗り心地を両立するようなプレミアムな足回りを用意すればよい。というのもフィットのハイブリッドシリーズは「ダウンサイザー」と呼ばれる上位車種からの乗り換え組がかなり多く購入するという。だから多少のお金を掛けても、その走りを完璧に磨くべきだと思う。というわけでその大仕事は、ホンダ・アクセスや無限に期待したい。
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