ベンツ AクラスがMC。河口まなぶがテスト!
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:荒川 雅臣
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:荒川 雅臣
目の前にあるAクラスは、フェイスリストによって慎ましやかな洗練を受けていた。
確かに最近ではオリジナル・デザインをこうも改悪するか、というフェイスリフトは行われず、パッと見マイチェンしたことが判らないほどの変更がトレンドだから、Aクラスもその例に漏れない1台といえる。
ただ他のフェイスリフトが「あえて」な感じをあからさまに主張する感があるのに対し、Aクラスのそれは、他ほどは「狙ってない」点が好ましく、ゆえに慎ましやかという表現が相応しい…と思うのは贔屓目か?
事実外装の変更は前後ライト、フロントグリルおよび前後バンパーといった程度に留まる。インテリアもドアトリムやシート素材、デザインを見直した程度で、他では6.5インチワイドディスプレイとブルートゥース携帯ハンズフリーを始め様々な機能を備えたオーディオビジュアルシステムの採用。そしてこれに国産と同等以下の11万5000円で装着可能な専用設計のHDDナビをオプション設定した。安全面では急ブレーキ時にブレーキランプが点滅する「アダプティブブレーキライト」の採用が新しい…といった具合だ。
一方メカニズムではエンジンが制御システム最適化により従来モデルより燃費が6%向上し、13.0km/Lを実現。CO2排出量も約7%低減された。同時にA170およびA170エレガンスは 「平成17年排出ガス基準75%低減レベル(=4つ星)」認定を取得すると同時に、平成22年度燃費基準を達成している。
マイチェンの内容としては極めて地味、な印象である。しかし実に久々にAクラスに触れてみると、これがなかなかどうして味わい深い走りを手に入れていたのだった。
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