VWがつくる現代版デューンバギーの試作車に試乗。現実的なスペックで市販化も検討中か?
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
今から半世紀も前にスティーブ・マックィーンが主演した映画「華麗なる賭け」で彼が海岸を乗り回した真っ赤な“デューン(ビーチ)バギー”は当時の若者を魅了した。実は私もその一人で、実際に購入できないかと本気で考えたほどであった。事実、その人気は当時ダイハツをして「フェローバギィ」と言う軽自動車ベースの特装車を100台限定で販売させたほどであった。
このバギーなる乗り物の正式名称は「マイヤーズ マンクス」で、1964年に西海岸に住むブルース・マイヤーズというサーフィン好きエンジニアがビーチを走り回るために考案、バスタブにタイヤをつけたような格好をしていた。ベースはVWビートルで、フロアを36cm切り詰め、シェヴィー(シボレー)製ピックアップトラックのサスペンションを移植していた。
この愉快な乗り物は瞬く間に人気を得て、冒頭に述べたように映画にまで出演するようになったのである。ところがマイヤーズが発案、開発、生産販売した「マイヤーズ マンクス」は構造が余りにもシンプル過ぎてパテントを得ることができず、コピー商品が溢れ、結局本家のマイヤーズは倒産してしまう。
現在、電気自動車へのトランスフォーメーションによってこれまでのイメージを払拭しようと計画しているVWは、このバギーのヘリテージを尊重し、電動化して復活させたのである。
「ID.バギー(ID.BUGGY)」と名付けられたコンセプトモデルは全長4.06×全幅1.89×全高1.46m、ホイールベース2.65mとオリジナルより二回りも大きく、隣に並んだオリジナルがオモチャのようだ。ベースはVWのBEV(電気自動車)であるID.シリーズに採用されるMEBと名付けられた共通モジュールで、床下には62kWhと比較的大きな容量を持った電池が搭載されている。そしてリアアクスルに組み込まれた150kWのモーターによって、0-100kmまでを7.2秒、最高速度は160km/hでリミッターが介入し、航続距離は250kmとなっている。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
オンロードもオフロードもOKなスーパーSUV! 2代目レンジローバースポーツ 試乗プレイバック
誰もが憧れたトヨタ初代「セルシオ」の王道VIPスタイル! いまでもWALDのボディキットで懐かしくてカッコいい姿を再現できます!
ポルシェデザインが監修したスバル「レガシィ ブリッツェン」とは何だったのか? 時を超えていまなお人気の高いコラボモデルを振り返ります
EV需要鈍化で「ハイブリッド」投入 フィアット600 1.2 100HPへ試乗 眼差しの割に走りは活発
三菱グループ3社がタッグ! 新会社「イブニオン」がEV導入や運用の悩みを一括解決!2024年10月開始
さらにカラフルになったマクラーレン「750S」の2025年モデル…オプションも多彩になって商品力アップ! クラフツマンシップ溢れる仕上げに注目です
高額取引される「特殊ナンバープレート」 英国で最も高価な登録番号 10選
豪華な内装に快適な乗り心地 シトロエン・アミ UK版中古車ガイド(2) アキレス腱はサビ!
「2CVとIDの間」を埋めた変顔! シトロエン・アミ UK版中古車ガイド(1) ロータリー仕様も
「ポルシェを自在に操るドラテク」が身につく!? “クルマ好きの新たな聖地”で始まった新プログラム「G-Force」は何がスゴい?
國井勇輝、優勝「問題を改善し、自信を持って走った」/2024全日本ロード第6戦オートポリス ST1000レース2
どんな意味? ダンプカーの荷台に「足立 営 12345」などの表記 ナンバープレートあっても必要?
日産セレナがガソリン車を最大10万値下げ。10月にはe-POWER車に初の4WDも登場
【常識&非常識】台風に線状降水帯にゲリラ豪雨。愛車を守るため、してはダメなこと&しておくこと
【続・焼肉屋で誘われ始めたK-TAI】メカの偉大さを痛感した2年目。悲喜交々でもやっぱりレースは面白い!
レガシィアウトバックが“モデル生誕30年”の特別仕様車“第1弾”を発表。第2弾も登場予定か?
【両側電動スライドドアで146万円】販売上位に返り咲いた「ムーヴキャンバス」の最安グレード“X”はアリかナシか
【ボルボが路線変更】で最上級「XC90」が最新版に。EVの「EX90」が不安ならコッチでしょ
ランクルよりデカくてハイパワーで低価格。“サファリ”こと日産「パトロール」新型公開も、日本導入ナシの残念感
新型ロードスター投入、CNF使用、ギネス記録も? 今年の“メディア4耐”が一味も二味も違って面白いゾ!
ホンダ日産三菱の新連合は常勝トヨタ軍団に勝てるか? 反撃のカギは看板モデルの悪魔合体にあり