メガーヌRS・速攻試乗 ザ・エンターテイメント!
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:中野 英幸
クラッチは重い。ポルシェ911並みだ。しかもバネ感が強いため、クラッチミート時の微妙なコントロールがしづらく、試乗会場では発進時にエンストしている人も少なくなかった。慣れれば問題はないが、延々と続く渋滞にハマるのだけは遠慮したいところだ。
25%のパーツを新設計した2リッター直4ターボは、先代メガーヌRS比プラス12%の250ps、プラス13%の340Nmという強力なスペックを誇る一方、燃費を7%改善。比較的ドッカンターボだった先代と比べるとターボラグが少なくなり、低中速トルクも厚みを増したため、扱いやすさは確実に向上している。だが、アクセルを深く踏み込んで100%のポテンシャルを引き出したときの加速は強烈そのものだ。抜けのいいサウンドと、脳天まで突きぬけるような迫力満点の加速はエンターテイメント性の塊。この速さとまともに渡り合えるのは、ゴルフでいえばGTIではなくRになる。
本国では2種類あるサスペンション仕様のうち、日本仕様はハード寄りの「シャシーカップ」を選択している。内臓が激しく揺すられるトゥインゴRS(シャシーカップ仕様)の経験があるだけに、日常使いではどうかなという不安もあったが、実際に乗ってみるとトゥインゴRSほど硬くはなく、たしかに引き締まってはいるものの、毎日乗っても嫌にならないだけの快適性を備えていることが確認できた。
とはいえサーキット走行をも視野に入れているシャシーカップだけに、コーナリングの限界値はかなり高い。ときにしっかりと踏ん張り、ときにしなやかにいなすことで、ハイグリップタイヤの能力をいかんなく引き出すサスペンションの仕上がりは秀逸。電動パワーステアリングの特性が大幅に向上し、リアルな手応えを伝えてくるようになったのも嬉しい。
ハイパワーエンジンを積んだFF車に付きもののトラクション不足とトルクステアをきっちりクリアしているのもメガーヌRSの特徴だ。リミテッドスリップデフの効きは強力で、ステアリングを切った状態でアクセルを踏み込むとラインが明確にイン側に寄っていくほど。もちろん、コーナー脱出時にアクセルを開けていくタイミングも早い。それでいて、不快なトルクステアをほとんど感じないのは、メガーヌRSのために特別に設計したダブルアクスル型ストラットサスペンションの恩恵だ。
カッコよくて速くて楽しい! メガーヌRSの魅力はとてもシンプルで明快だ。そろそろ自分のために時間とお金を使おうか…そんなふうに思っているアラフォー、アラフィフ世代にとってこれほどわかりやすいメッセージはない。
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