大型SUV・VWアトラスのクーペ&ピックアップの試作モデルに乗った
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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日本ではまだ残暑が厳しい8月下旬だったが、サンフランシスコから車で2時間ほど南下したモントレーでは朝晩はセーターが必要なくらい穏やかな日が続いている。沿岸を流れるカリフォルニア海流(寒流)の影響で、気温は年間を通じて摂氏20度から8度くらいの間にとどまっている。
私がほぼ毎年この時期に訪れるのはこの地域周辺で行われるカーショーを見て回るためである。こうした催しはヘリテージに富んだプレミアムブランドが常連のスポンサーだが、一方で、ドイツの量産メーカー、フォルクスワーゲンも昨年からコンセプトカーを持ち込むなどの活動を開始した。彼らの今年のもう一つのハイライトは6月にコロラド州で開催されたパイクスピーク・ヒルクライムレースで記録的なタイムで優勝したレーシングカー「I.D. Rパイクスピーク」のお披露目であった。彼らはこの地で徐々に認知度を上げようとしているのだ。
こうした行事が目白押しの中、スパニッシュ・ベイで行われたVWのスペシャル・イベントに参加した。ここでは今年の春に開催されたニューヨーク・オートショーで公開されたアトラス・ベースの2台のプロトタイプ、5シーターの「アトラス クロススポーツ」とピックアップの「アトラス タノアク」に接近遭遇、デザイナーやVWアメリカの社長とのインタビューどころか、数kmではあるが試乗することもできたのである。
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