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フランス発の小型高級SUV、DS3 クロスバックの超個性的スタイルは日本で成功するか?

実用性や平均点好みの日本人に受け入れられるか?

スタイリッシュなモデルだけに、ラゲッジ容量に関してはライバルに負けるのは間違いないところ。後席背もたれを倒せば1050Lの容量は確保されるものの、実用性重視の人にとっては使い勝手の面で不満が残るかもしれない。

また、これを言ったら元も子もないが、誰からも好かれるプロダクトではないことは明白なので、世間体や横並びに安心する昔ながらの日本的なマインドが強い人には合わないだろう。

例えば、「アウディ Q2」はもう少し広い層にアピールしている商品だし、「ミニ クロスオーバー」にしてもDS3 クロスバックほど振り切ってはいない。そして両車ともに根強い人気はあるわけで…こうしたセグメントにDS3 クロスバックがどう響くのかは気になるところだ。

日本に住んでいたことがあり日本語がペラペラの、DS3 クロスバックのプロダクトマネージャーであるエティエンヌ・ムナンさんに話を聞くと、プジョーおよびシトロエンというブランドにとって、今までは「シトロエン DS」(1955年に発表されて前衛的なデザインや機構で一世を風靡した、伝説的な乗用車)が特別だっただけで、それ以外の多くは大衆車だった。しかし、シトロエンDSを受け継いだこのDSブランドの誕生で、彼らも新たな世界へ挑戦することに並並ならぬ決意を持っているのだとか。その意味でもDS3 クロスバックを含めた彼らのプロダクトは、数を求めるのは二の次で、価値を作り上げることに今は注力しているのだという。

なおさら今回のDS3 クロスバックの溢れんばかりの個性の強さに納得が行くのである。それだけにこのモデルの今後の日本上陸、そして販売の推移、さらにDSオートモビルというブランドがどう動いていくのか、引き続き見守っていきたいと思うのだ。

※2019年4月6日、記事の注釈部分を修正しました。「シトロエン DS」(1965年に発表されて前衛的なデザインや機構で一世を風靡した、伝説的な乗用車)→「シトロエン DS」(1955年に発表されて前衛的なデザインや機構で一世を風靡した、伝説的な乗用車)

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