Z4 GT3に試乗。GT300クラス怒涛の走りとは?
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:BMWジャパン
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ちなみに、玄人的な目線で最も感動したのは電子制御の緻密さ。ブレーキを強く踏んでもタイヤがロックしないABS制御。アクセルを踏んでリアタイヤが空転するのを防ぐトラクションコントロール。そして車両が不安定な姿勢になる事を防ぐ横滑り防止制御。こうした機能はすべて一般車にも採用済みのものだが、BMW車の制御のあの緻密さと、スポーティドライブ時にも邪魔に感じず違和感無く使える原点はこうしたレーシングシーンにあったのだ! と実感させられた。
たとえば…ハンドルに備わる数多くのスイッチのなかで、特等席にトラクションコントロールと横滑り防止装置の5段階調整ダイヤルスイッチがある。なぜ特等席なのか? それは、そのスイッチ使用頻度が最も高く、さらには重要だからだ。その意味は15分も走れば実感することになる。
昔であればこの手の制御は効かさないように走るのが常だ。しかし、このZ4 GT3では、積極的に使った方が速いし走り易い。具体的には、制御が無いクルマではハンドルを戻しながらアクセルを踏むとか、カーブの立ち上がりでは駆動輪がスリップしないようにクルマの動きやグリップと相談しながらアクセルを踏み込む。
しかしそんな必要は、今は無い。無謀に踏むのはもちろん無しだが、ハンドルが戻り出してアクセルに足を乗せて踏み込んでよいタイミングなら、迷わずガバッと全開にしたほうが速いコーナーがたくさんあった。踏んでもエンジン音がバラバラといいながら出力制御され、安定して効率よく加速してくれる。そこに違和感は無く、邪魔な印象も無く、それでいて速い。そしてこうした制御技術は、BMWの量産モデルにフィードバックされていくのだ。
恐らく現役レーシングドライバーは、ある高速コーナーではトラクションをレベル3に、低速コーナーはレベル4などと、コーナーごとに使い分けるのだろう。全ての制御がそのような、速さと扱い易さと安定を備えており、久々に乗ってもまずまずのタイムが出てしまうほど扱い易い。結果として、BMWの原点である走りの愉しさの極地を体験でき、そこに身を任せて試乗していたので、降りたら生まれたての子鹿のようにまともに立てないほど体が"追い込まれて"いたが、その疲労すら心地よかった!
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