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前代未聞のゲレンデ試乗 VW&HEADの幸せコラボ

1メートル滑ればわかる

毎年恒例となった「VW&HEADコラボレーション雪上試乗会」が開催された。内容はというと、スタッドレス(ブリザック・レボ2)を履いたVW車で東京を出発し、一路長野県までドライブ。八方尾根スキー場でHEADの最新スキー板に試乗し、翌日東京に戻ってくるという一泊二日のイベント。後述するが、お楽しみプログラムとしてパサート4WD&トゥアレグによる驚愕のゲレンデ走行体験が用意されるなど、とても興味深い試乗会だった。

クルマの試乗レポートに行く前に、まずは最新スキー板のインプレから。オールラウンドモデル、快適性を追求した軽量モデル、レーシング系(GS、SL)などいくつかの板に乗ったが、思ったのは「それぞれが想像以上に異なる個性をもっている」ということ。なかでも僕が気に入ったのは「CHIP SUPERSHAPE SW」というオールラウンドモデル。多少重めだが、高速時の安定性とターン後半の切れはとても気持ちよかった。

国際技術戦で3連覇を果たしている筋金入りのプロスキーヤーである本間綾美さんもスキーの試乗会に参加していたのだが、滑りを見るといまいち気合いが入っていない様子。「あんな滑りでインプレがとれるんですか?」と僕。すると本間さんは実に興味深いことを教えてくれたのだった。「履いて1メートルも滑ればだいたいわかるんですよ」。次いで、「この板はクルマに例えるとヴィッツ。こっちはゴルフ。で、岡崎さんがいま履いてるのは・・・ポルシェですかね。あ、そういえばこの試乗会はVWさんと一緒でした。いまのはオフレコということで(笑)」。とまあこんな具合に、クルマに例えるのがめちゃめちゃ的確なのである。タネあかしをすると、実は本間さん、カルマンギアを心から愛するクルマ好きでもあるのだ。

それはともかく、たった1メートル滑ればスキー板の実力がわかるというのはとても興味深い話だった。というのも、試乗を重ねていくにつれクルマも50メートル走っただけでだいたいの善し悪しがわかるようになるからだ。スキーとクルマ、まったく違う商品ではあるけれど、思わぬところで共通点があるもんだなぁと感心した次第。

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