BMW 4 カブリオレ、走行性能も快適性も文句なし
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:BMWジャパン
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:BMWジャパン
ちなみに、ボディサイズは従来型のカブリオレよりひと回り大きくなっている。そのため、後席の足下スペースが20mm拡大。大柄なリポーター(身長は約180cm)が前席で最適な運転姿勢を選びそのまま後席に乗っても、背もたれに膝が触れることはない。後席の背もたれは、クーペや3シリーズのセダンと比べて立っているので、少しばかり窮屈な姿勢となる。だが、平均的な体格の男性なら腰をやや前にずらして座れば、背もたれの角度が気にならないはずだ。つまり、大柄な男性が4名乗車をしない限り窮屈感を覚えることはなく、ロングランさえこなせるに違いない。
ロングランという意味では、従来型に対してボディ剛性が40%向上したので乗り心地の快適さが向上し、どこまでも走り続けていたくなる。高剛性ボディがサスペンションをシッカリと支えるので、設計通りにスムーズに動かせるわけだ。それだけではなく、吸収しきれない振動も高剛性ボディがガッシリと押さえ込んでしまう。たとえ振動が体まで伝わったとしても、不快感をともなう突き上げとは無縁でいられた。
さらに、ハードトップはスイッチ操作で走行中でも18km/h以下であれば約20秒で開閉できる。ハードトップを閉じると天井内張りの吸遮音材を見直したことで、静粛性も向上している。一定の速度を保っていれば高速域(ラスベガスがあるネバダ州の最高速度は幹線で120km/h)でもエンジン音や風切り音が耳に届かない。ただ、ザラついた路面ではタイヤのロードノイズが室内に響くような感じがする。この点だけは、日本の道路環境で再度確かめる必要があるが改善を望みたいところだ。
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