ステップワゴン モデューロX に試乗。走りはどう変わった?
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:篠原 晃一
高速道で肩の力をぬいてもピタリと安定する直進性は、なるほど開発陣が注力しただけのことはある。滑らかに動くアシとともに例の空力も効いているのだろうか、横風やワダチなどの外乱に対して自立安定性の向上は明らかだ。ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)をセットして走れば、このクラスとしては屈指の疲れにくいクルマだろう。
パワートレーンや燃費性能にも変更はないので、外観さえ嫌いでなければ、モデューロXはステップワゴン購入を検討しているすべての人に「予算を度外視すれば、これがベスト・ステップワゴン」と素直にいえるデキといっていい。
価格は7人乗りが366.5万円、8人乗りが368.66万円。額面は正直いって高価だが、モデューロXには上級の9インチ・インターナビやETC車載器、ドライブレコーダー、さらには専用フロアマットまでが標準装備される。さらに追加するオプションとして普通に考えられるのは、それこそ「お好みでドアバイザー?」くらいのものだろう。
既存の最上級モデル“スパーダ・クールスピリット・ホンダセンシング(299万円・FF車)”に同等の装備を装着したと仮定すると、モデューロX化のための追加料金は30数万円といったところ。内容を考えると、法外に高くはない。
また、現時点では、ステップワゴン用のモデューロ・サスペンションや本格的なエアロパーツの単品販売もされていないので、後付けのアクセサリーでモデューロXと同等のクルマを仕立てることはできない。それに、単品パーツが今後発売されたとしても、それぞれの単独装着を想定するなら、アシと空力を絶妙にバランスさせたモデューロXほどには、攻めたチューニングはできないと思われる。
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