ホンダ CR-V再発進。400万円クラスのSUVを売るブランド力があるか?
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:市 健治
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では日本に再登場する5代目CR-Vは最初からイマイチなのか? ってそうでもない。要は大型化と同時に、本当の意味でプレミアム化し、今まで以上に個性化していればいいのだ。
実はヴェゼルより1つ上のミディアムSUVは今群雄割拠だ。BMW、メルセデス、アウディのドイツプレミアム勢はもちろんボルボ、プジョー、シトロエン、ルノーと欧州ブランドが軒並み参戦し、日本ブランドでも「トヨタ ハリアー」「マツダ CX-5」「CX-8」辺りが大人気。
加え5代目CR-Vは今までなかったホンダの肝いりハイブリッド仕様と、1.5リッター直噴エンジン搭載車に、従来の5人乗り2列シート仕様の他に、7人乗り3列シート仕様を新設。日本で人気のエコなパワートレインか、ミニバン代わりに使える多人数仕様が選べるようになったのだ。ちなみにハイブリッドモデルの3列シート仕様の設定はない。
実際、この両者の人気はなかなかで現在1か月受注は6400台ちょいとそこそこいってるが5割強がハイブリッドで、約2割が1.5Lターボの3列シート仕様。
そこで試乗会で両車の魅力を探ってみると、まずハイブリッド仕様で圧倒的なのはその電動パワーのキモチ良さと燃費の良さ。
現在ホンダのハイブリッドはi-MMDという2モーター式が主流で、これは2つのモーターをかたや動力用、かたや発電用と割り切り、一部高速での定常走行を除いて、加速はモーターのみでおこなう。いわゆる日産のe-POWER方式に近いシステムで、走行中の静粛性、すっきりとしたEV的加速が凄い。
中でもホンダはモーターパワーが184psと十分で相当キモチよく速い。ほぼ発電用として使うエンジンも2Lのアトキンソンサイクルで余裕があり、かなりの場面でエンジンが止まる。個人的には日産e-POWERより、よっぽどEVライクな完成度なのだ。
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