新型ゴルフR試乗。500万円強の価値はあるか
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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搭載されるエンジンだが基本的には旧モデルと同様1984ccの排気量を持った2リッター4気筒ガソリン直噴ターボ仕様で、最高出力は300ps (221kW)/5500-6200rpmを、そして1800-5500rpmの間で最大トルク380Nmをそれぞれ発生する。すなわち旧型よりも最高出力で30ps、最大トルクで30Nm増大している。このニューエンジンだが開発コードはEA888と変わらないが、ほぼ全域に渡って改良の手が入っている。冷却効率の高められたウォータージャケットを持つ新設計のシリンダーヘッドを中心に、インテーク・アウトレット・バルブとバルブスプリング、バルブシート、可変カムシャフト、ピストン、高圧燃料噴射インジェクター、軽量ピストンなどほとんど全てが見直されている。
さらに決定的な改良は大型ターボチャージャーによって過給圧が1.1バールから1.2バールへと高くなったことだ。それにも関わらずDSG装備モデルの公称燃費は100kmあたり6.9リッター(14.5km/L)、二酸化炭素排出量は159g/kmと旧モデルと比べると18%向上している。また最新の欧州排気ガス規制値であるEU6もクリアしている。燃費改善は主に新しいMQB構造によって車両重量が45kg低減していることもあるが、エンジン側にもさらに改良点があった。すなわちエレクトロニック制御で効率の高いサーモマネージメントによって暖機スピードが早くなり、結果的にイナーシャが減少したことなどが理由として挙げられる。
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