新型ゴルフR試乗。500万円強の価値はあるか
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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2009年に6気筒エンジンを搭載したゴルフR32に変わって登場したゴルフRはGTIとの社内共食いが危惧されたが、2012年までの間に年間平均8000台、合計で なんと3万2000台が出荷されたヒット作となった。一般人が一見しただけでは他のゴルフと同じような外観を持つにすぎないこのバリエーションに、これだけの人が興味を持ったのである。やはりゴルフは非常に広いユーザー・スペクトラムを持っていたのだ。
特に注目したいのはハイエンドのユーザ層だ。本来ならば3シリーズか、さらにはポルシェ・ボクスターにも手の届きそうなゴルフRには独特の存在理由があるのだ。それは目立たない事、そして気軽にどこにでも顔を出せる性格を持っているくせに、「知る人ぞ知る的」な価値も持っているからだ。つまりベントレーやランボルギーニのオーナーのセカンド、いやサードカーの役割も果たせるというわけである。
そんなハイエンド・ゴルフが今回、ベースのゴルフVIIが新プラットフォームのMQBベースになったのを契機に2代目へと生まれ変わった。