ボルボが5車種に一挙投入。北欧製ディーゼルの味はいかに?
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:中野 英幸
エンジンを自社開発するブランドの中で、ボルボは企業規模が小さい部類に入るが、ボルボはガソリンエンジンとディーゼルエンジンの基本構造を同じくし、なるべく共通部品を用いることで、効率よくエンジン開発を続けている。
両者は約25%が共通部品、約50%が類似部品で構成されるという。このため、D4エンジンはディーゼルにしては軽く、ガソリン2リッターターボのT5エンジン+30kg。ハンドリングに影響を与えるほどではなく、D4搭載モデルはT5搭載モデル同様、軽快なハンドリングを維持している。
JC08モードは18.6km/L。燃料タンク容量は70リッターあるので、実燃費が8掛けとしても1000km以上の航続距離を確保できるのはうれしい。ロングツーリングの機会が多いなら、ディーゼルを強くオススメしたい。
ディーゼルというのは、イニシャルコストが多少高いが、燃費のよさ(と日本の場合は軽油の安さ)でランニングコストを低く抑えることができるのが特徴のひとつだ。長い期間をかけて長い距離を走れば走るほど旨味が出てくるソリューションとも言える。それは元々一度買うと長く使う人が多いボルボにぴったりで、ボルボにディーゼルは似合うはず。
唯一の不満は、すべてのモデルでD4を選ぶと4WDを選べない点。今後、ディーゼル+4WDの組み合わせも出てくるだろうが、なるべく早い時期に実現してほしいと思っている人は少なくないはずだ。
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