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ジープが新型「ラングラー」をお披露目。気合いの入ったイベントで感じた、ジープの上り調子

新型ラングラーは、現代のクルマに求められる当たり前の機能を身につけた

装備面ではヘッドライト、テールランプ、フォグライト、デイタイムランニングライトをすべてLED化したり、Apple CarPlay、Android Autoを全グレードに搭載したり、7インチの大型ディスプレイや、アンリミテッド・サハラ・ローンチ・エディションには8.4インチナビゲーションシステムを採用しました。ステアリングにはチルト機構に加えて、テレスコピック機構が加わったのも、地味に嬉しいポイントでしょう。

さらに細かい部分では、リアシートの背もたれに少し傾斜がついて居住性が向上したり(まともになったり?)、ドアにノッチを設けて開閉時に途中で止められるようにしたり、取り外せるルーフトップを軽量化し取り付けシステムを見直して、容易に脱着できるようにしたり、ルーフからの雨漏れ防止対策を強化したそうですが、冷静に考えると、それらは今やごくごく当たり前にクルマが備えているべきものとも言えるのでした。

そもそもラングラーというクルマは、ジープというブランドの最もコアな部分を保ち続ける限りは、誰もが気軽に乗れるクルマには、決してなることができない存在です。しかし、新型となって、現代的なクルマの最低限の当たり前を、軟弱者と言われない範囲で取り入れたラングラーは、歴代オーナーのやせ我慢や、今まで家族の反対など外的要因で購入を諦めていた人々のボトルネックを、今までより確実に解消できるクルマになったと言えそうです。

ちなみに、日本国内でのジープブランドは、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)グループが誕生した2009年から今年2018年でちょうど丸10年。その販売台数は2009年の約1000台と比べて、今年度は1万2000台と、約12倍という数字を見込んでいるそうです。

アメリカ本国以外では、ラングラーが最も売れているここ日本で、今回の新型投入がジープブランドの勢いをさらに加速させる起爆剤になるのかどうか、今後の動向に注目していきたいと思います。

これは余談かもしれませんが、イベントの後半にはミュージシャンの坂本龍一氏(YMO!)のトークショーが行われたり、最後は、ゴスペルシンガーによるJeepオリジナルの楽曲が披露され、曲の途中からFCAジャパンの全従業員がステージ上に登り、全社を挙げてイベントを盛り上げていました。会場には全国のジープ・ディーラーの営業スタッフはじめ関係者も大挙して来場していたそうなので、今回の大規模なイベントは、FCAジャパンのスタッフやディーラー陣営のやる気を奮い立たせて、新型ラングラーを売りまくるためのキックオフ的なイベントでもあったようなのでした。

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