エクリプス クロス ディーゼルモデル試乗。ライバルより割高だがキャラに合った走りの良さは魅力的
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:篠原 晃一
こうした制御と380Nmの大トルクを活かして、エクリプスクロスは爽快な走りも実現している。が、筆者が感じたこのモデルの真骨頂は、むしろ日常使いで感じる余裕と、低回転域で十分以上の伸びやかな加速だ。実際、普通に走っていて低いエンジン回転からアクセルを踏む足に力をわずかに込めるだけで、スウッと力が湧き上がる感覚はディーゼルならではのゆとりを感じる。そして普段の信号待ちからの加速でも、2000回転も回してあげればグーっと力強い加速をしながら、ギアが矢継ぎ早に変わっていく。決して無理をしてない伸びやかさがあるのだ。
さらに乗り心地やハンドリングに関しても好印象な面が多かった。ガソリンモデルに比べると、ディーゼル搭載による影響で130kg重くなるが、車両重量が増したことで乗り心地はゆったりとしたものとなり、これまでのガソリン車の軽快感とは異なる落ち着いた雰囲気となった。これによって車格がアップしたかのような印象も受ける。
ハンドリングはガソリンモデルと比べると鼻先が重くなった感じがあるが、これもむしろフィーリング的には有利に働いている。というのも、ハンドル操作をした時にフロント周りにしっかり感が生まれているからだ。もちろんスポーティに走らせた際には鼻の重さが気になるだろうが、普段使いでは全く気にならないレベルだ。
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