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ロードスターの新たなモデル「RS」に試乗。走りはどう磨かれた?

シートはRS専用設計のレカロ

オープン時に目が留まるのは、ボルドーのパイピングを施したレカロ製シート。体圧が掛かる部分はイタリア製のアルカンタラ素材を採用、サイドサポート部などには滑らかに鞣(なめ)されたナッパレザーが組み合わされており、上質な素材感と腰回りを面で支える着座感覚がじつに心地いい。レカロの職人が一つ一つ丁寧に組み上げたシートは、見栄えも座り心地もひとクラス上の満足感を与えてくれるものだ。

クルマ用のシートは家具のソファなどと異なり、人がクルマと向き合うインターフェースとして、居心地の良さと機能性を突き詰める必要がある。レカロシートは人間工学を重視した設計とその機能性の高さに定評があり、欧州プレミアムカーなどにも採用されている。

RS専用設計の狙いが伺えるのは、ルーフの開閉時に上体の動きを妨げない肩部の張り出しを抑えた形状となっていることや、走行中に骨盤の動きを抑制し、フィット感を高めることで人馬一体の走りを高めたりしているところ。標準シートは座高の低いドライバーだとクルマ直近の視界が掴みづらかったが、このレカロシートはヒップポイントがやや上がったことで狭い場所でも取り回し易くなった。

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