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大きく広くなった、新型ステップワゴンに試乗!

広そうに見えて、押し出しも効く

ターゲットはファミリー。4代目となったステップワゴンは改めてそう謳う。思えば先代は、低床プラットフォームのメリットを活かしてライバルに負けない室内空間を扱いやすいコンパクトなボディ、低重心ならではの走りの良さと両立させた意欲的なモデルだったが、市場ではノア/ヴォクシーやセレナに完敗。販売では大きく水を開けられてしまった。

その理由として、ひとつには「広そうに見えない」ということがあったのだという。このクラスのミニバンにユーザーは、「広そうに見える」こと、そして「押し出しが効く」ことを望んでいる。先代ステップワゴンは秀逸なパッケージングで実際に乗れば誰もが納得したものの、端的に言えばその前の段階で「乗ってみよう」と思わせることができなかったのだ。

そこで新型はボディサイズを拡大。全幅こそ1695mmのままだが全長は50mm伸ばされて4690mmとなり、全高も45mmプラスの1815mmまで拡大された。スタイリングも初代モデルのようにボクシーかつスクエアに。サイドウインドウが立てられ、ラインもシンプルになり、ちょっと初代を彷彿とさせる清廉な雰囲気を漂わせている。

そして実際にもクラストップレベルの広大な室内空間を手に入れた。低床プラットフォームに5ナンバー枠を目一杯使ったサイズが掛け合わされるのだから、それも当然と言えるだろう。こと室内の広さに関しては、ひとつ上のクラスになったと言っても過言ではない。

「スパーダ」にもこれまで以上に力が入れられている。現在のミニバン市場、こうした所謂“エアロ系”が6~7割を占めるだけに当然だろう。目指すはミニバン・ナンバーワンだと豪語する新型ステップワゴン。その出来映えは?

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