【欧州も物価上昇の波】電動化で小型SUVも高騰…トヨタ「アイゴX」改良型は1万9670ユーロ（約347万円）からの設定に

トヨタ アイゴX「画像：APOLLO NEWS SERVICE」

装備は大幅に充実したがハイブリッド化と相まって価格上昇

アイゴXハイブリッドの価格上昇は、電動化によるコスト増だけでなく、装備内容の見直しにも起因しています。

標準モデルでも、7インチデジタルメーターや8インチのインフォテインメントスクリーン、リアビューカメラ、4スピーカー、オートエアコンなどが標準装備となりました。

さらに、トヨタの運転支援システム「T-Mate（トヨタ・セーフティ・センスを中心とした欧州仕様の安全パッケージ）」も搭載され、安全性能も強化されています。

最上位グレードとなる「GRスポーツ」は 2万6590ユーロ（約471万円 ）と、アイゴ史上最高価格を記録。

外観では専用のハニカムグリルやバンパーインテーク、GRエンブレム、18インチアルミホイールなどが装備され、ルーフやテール部をブラックで仕上げたツートンカラー仕様が設定されます。

ボディカラーの「ビトーネマスタード」は、このグレード専用の組み合わせです。

パワートレインは標準モデルと共通ですが、サスペンションとステアリング特性がチューニングされ、よりシャープなハンドリングを実現。

フルLEDヘッドライトやクラウドナビ対応の10.5インチディスプレイ、シートヒーター、パーキングセンサー、デュアルゾーンクライメートコントロールなど、装備も上位モデルらしい内容です。

ギリシャ市場では、ひとまわり大きい「ヤリス クロス」も販売されています。こちらは 2万1620ユーロ（約383万円）からで、最上級の「GRスポーツ バイトーン」は 3万260ユーロ（約536万円）。アイゴXとの価格差は意外と小さく、サイズや動力性能を考慮すると、ヤリス クロスとの住み分けがどのように進むかも注目されます。