新型エスティマ/エスティマハイブリッド試乗、鮮明になった魅力と弱点
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
もう一台のライバルであるホンダ・オデッセイ(2013年発売)は超低床パッケージが売り。たしかに乗降性は素晴らしいし、低重心からくるコーナーでの安定感にも説得力がある。とはいえ「床なんてそんなに低くなくてもいい」「そんなに飛ばさないからコーナーでの安定感はそこそこでOK」と考える人も少なくないのだろう。
今年初めにハイブリッドを追加して息を吹き返したものの、2015年の販売台数ではエスティマに及ばなかった。売れているオデッセイの90%以上がスポーティーグレードの「アブソルート」であることを見ても、ホンダ渾身の超低床パッケージが多くの人、とくに女性層にアピールしているようには見えない。
厳つくなくてもいい、スポーティーでなくてもいい、でもお洒落なミニバンに乗りたい、ノア/ヴォクシー、セレナ、ステップワゴンでは質感がいまいちなんだよなぁ……そんなふうに考える人にとって、エスティマは少なくとも国産車ではオンリーワンの存在であり、それがデビューから時間が経っても根強い人気を誇る理由だ。
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