【月販3位と爆売れ中】500万円超の「アルファード」がここまで支持されるワケ。死角は存在しないのか？

トヨタ アルファード

死角がほとんど存在しない

アルファードが人気なのは、クルマ自体の完成度が高いことも当然ですが、高級ミニバン市場において明確なライバルが不在なこともその要因と考えられます。

大型の高級ミニバンに明確な定義はありませんが、国産車でアルファードに匹敵するクルマとしては日産 「エルグランド」とホンダ 「オデッセイ」が挙げられます。高級ミニバンに先鞭を付けたのは実はエルグランドが先であり、初代エルグランドの人気に対抗するためにアルファードが登場しました。

一時期はこの3車種で人気を分けていたのですが、エルグランドは2010年、オデッセイは2013年を最後に現在までフルモデルチェンジが行われていません。またアルファードとの差別化のために、この2車種は低めの車高でスポーティなコンセプトにしたのも苦戦の要因と言われています。

そのため、競合2車種は訴求力の低い車種になってしまっており、エルグランドに至っては月間販売台数が100台前後にまで下がっています。

そんな中で、アルファードだけがフルモデルチェンジを行いどんどんとライバルとの差を広げているのが現状です。ブランド力、存在感のあるデザイン、機能性、リセールの良さなど、ほとんど死角のないまさに「キング・オブ・ミニバン」なのです。

（終わり）

（写真：トヨタ、日産、ホンダ）