新エンジン搭載!ケイマン&ボクスター試乗
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:齋藤 正
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:齋藤 正
まずは2.9リッターエンジンにPDKを組み合わせたボクスターに乗った。ところで、911はすでに全エンジンが直噴化されているし、3.4リッターも直噴。なのになぜ2.9リッターだけが従来のポート噴射のままなのだろうか。従来型2.7リッターの拡大版なら話はまだわかる。が、2.9リッターもまたイチから新設計したオールニューエンジンなのだ。普通に考えれば、直噴になるのが自然な流れである。
欧州試乗会の際、質問を投げかけてみたが、「様々な理由から…」とポルシェ側は明言を避けた。おそらく、コストアップを嫌ったというのがホンネだろう。日本でのスターティングプライスは600万円を超えるが、それでもボクスターはポルシェのエントリーモデルだ。エントリーモデルの価格上昇をできるだけ抑えたいと彼らが考えたのは容易に想像できる。
伝達効率のいいPDKの採用によって、燃費が従来の5速ATモデルに対し約10%向上しているのも、今のところ直噴は必要なしと判断した材料のひとつになったはずだ。もちろん、将来的にはさらに厳しい燃費規制に対応する必要が出てくるだろうが、将来の直噴化を視野に入れながら、とりあえずはコストの安いポート噴射で凌ぐという戦略だ。
というと技術の出し惜しみをしたように聞こえるかもしれない。けれど実際にドライブしてみればモヤモヤした気分など一気に吹っ飛ぶこと請け合いだ。2.9リッターフラット6とPDKのコンビネーションは、当代きってのオープン2シータースポーツであるボクスターを最高に気持ちよく走らせてくれる。
もちろん、絶対的な動力性能は3.4リッターを積む「S」に及ばない。しかし動力性能など上を見ればキリがないわけで、問題は気持ちよく走れるかどうかに尽きる。その点、この2.9リッターはサウンド、レスポンス、パワーフィールなど、あらゆる部分でポルシェらしい気持ちよさを提供してくれる。7速のPDKもいいが、あえてPDKモデルより47万円安い6MTモデルを選ぶのも大いにアリだと付け加えておこう。
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