4万円弱でレヴォーグが激変する神アプデ。eチューンは全オーナーが装着すべし!
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:SUBARU 25
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:SUBARU 25
>>スバル レヴォーグのいろいろな情報はこちら
>>スバル レヴォーグのユーザーレビューはこちら
スバルユーザー向けのドライブアプリ「SUBAROAD(スバロード)」と、4月25日にディーラーオプションとして発売される「SUBARU Active Damper e-Tune(スバル アクティブ ダンパー イーチューン)」を通じて、スバル車の“感動ドライブ性能”を体感してほしい――という趣旨の試乗会が開催された。
“感動ドライブ性能”というのもちょっとクサいフレーズだが(すみません)、スバルの説明によれば「車で目的地まで行って何らかのアクティビティをすることだけでなく、“目的地までのドライブそのもの“が、思わずちょっと遠回りしたくなるほど楽しく、感動的である」というような意味でのドライブ性能であるらしい。
で、スバル車全般に従来から備わっている“感動ドライブ性能”をさらに向上させるための道具が、今回の「SUBAROAD」と「SUBARU Active Damper e-Tune」である――ということのようだ。
では、その2つの道具によってスバル車の“感動ドライブ性能”は本当に、さらなる向上を見せたのか? 「SUBAROAD」と「SUBARU Active Damper e-Tune」の2項目に分けて、現役スバル車ユーザーである筆者の正直な印象をお伝えしよう。
>>スバル レヴォーグの公式画像はこちらまずは「SUBARU Active Damper e-Tune」から。
「SUBARU Active Damper e-Tune」は、現行型スバル「レヴォーグ STI Sport」および「STI Sport R」のソフトウェアをアップデートすることで、ZF製電子制御ダンパーの標準仕様に対し、「Comfort(コンフォート)」ではさらにリラックスしてゆったりと乗ることが可能になり、「Sport(スポーツ)」(ドライブモードセレクトの分類的には「Sport+(スポーツ プラス)」)では、さらに操縦安定性を高めたスポーティな走りが提供される――というもの。
こちらはディーラーオプションとして2023年4月25日に3万3880円(エンブレム代含む・税込・工賃別)で発売され、レヴォーグSTI SportまたはSTI Sport Rをディーラーに持ち込めば、30分程度で作業完了になるという。
>>スバル レヴォーグのいろいろな情報はこちら
>>スバル レヴォーグの専門家の評価は?
今回まず試乗したのは、現行型レヴォーグの2.4Lターボ版である「STI Sport R EX」のe-Tuneが装着されていない仕様。いや正確には自宅から試乗会場まで、まずは筆者の私物である“1.8Lターボ”のレヴォーグSTI Sport EXに“試乗”し、そのうえで「e-Tune」の乗り比べを行った。
レヴォーグ STI SportおよびSTI Sport RのZF製電子制御ダンパーは「Comfort」「Normal」「Sport」という3種類の(ざっくり言ってしまえば)硬さを任意に選択できるのだが、筆者は普段「Normal(ノーマル)」を多用している。なぜならば、ダンパーの硬さに関してはComfortもNormalもSportも「さほど大きな差はない」と感じているからだ。パワーユニットについては「I」と「S」「S#」でずいぶん変わるのだが、足に関しては「……ちょっと違うけど、どのモードでもおおむね乗り心地はイイよね?」と感じる程度であるため、「じゃあとりあえず普通(Normal)でいいや」と判断している次第である。
今回登場する「SUBARU Active Damper e-Tune」は、そのあたりのユーザー評価を改善(?)するためのものであるらしい。つまりe-Tuneでアップデートされた電制ダンパーをComfortにすれば「助手席や後席に乗る家族も大満足のゆったりした乗り心地」に変化し、Sportにすれば「オトーサンなどが自分1人で運転する際に、思いっきりダンピングが利いたスポーティな乗り味に大変身する」というコンセプトだ。
>>スバル レヴォーグの中古車情報で、非e-Tuneの1.8Lターボ車および2.4Lターボ車を試乗したうえで、e-Tuneが施された2.4Lターボ車に試乗し、まずは電制ダンパーを「Comfort」にしてみると……劇的なまでに「乗り心地が超絶良くなりました!」というほどではない。だが確かに段差などを越える際の、もともとさほどキツくないComfortモードでの突き上げ感が「さらに角が取れた」といったニュアンスに変化している。そして段差を越えた後の収束も、上手く言葉では表現できないのだが「よりぬるっと何気なく収まる」といった感じに変わっていると、現役オーナーとして断言できる。
欲をいえば、家族を乗せる際にはさらにソフトな乗り味に大変身する「ウルトラスーパーComfort」みたいなモードがあればいいと思うわけだが、まぁそれをやってしまうと耐久性等々の問題も出てくるため、なかなか難しいらしい。とはいえe-TuneのComfortは、“家族がいるレヴォーグオーナー”にとってはなかなか良きモノであるように思える。
しかしそれは、逆に言えば「家族は乗せないレヴォーグオーナーには不要である」ということにもなる。そして実際、そのとおりであるとも思う。
>>スバル レヴォーグのいろいろな情報はこちら
>>スバル レヴォーグに乗ってみてどうだった?
だが「家族は乗せないタイプのレヴォーグオーナー」であっても、e-Tune済み電制ダンパーを「Sport」にした際の魅力には抗えまい――というのが筆者の印象だ。
前述のとおり、パワーユニットの活発さは「I」と「S」「S#」でずいぶん変わるのだが、電制ダンパーの硬さは、標準状態では「Normal」も「Sport」もさほど大きな差はない(と筆者は感じている)。
もちろん「Sport」にすればハードにはなるが、それは「美しいメロディを身上とするスピッツやミスチルがハードロック調の曲を演奏している」といったニュアンスに近く、本職のハードロックバンドのゴリゴリ感とはちょっと違うのだ。筆者はさほど気にならないが、ゴリゴリ系がお好きな人は、標準状態だと物足りなさも感じるかもしれない。
だが「SUBARU Active Damper e-Tune」でアップデートされたZF製電制ダンパーの「Sport」は、ほぼ完全に「本職のハードロックバンド」である。腰とハートにズシンと響くヘヴィーメタル感の強い乗り味なのだ。まぁ元レーサーみたいな人が鬼のような旋回速度でコーナリングする際にどうなるのかは知らないが、筆者のような普通のドライバーが公道で出せる旋回速度の範囲内では「ほとんどロールしない」ぐらいに感じられた。最高である。
もちろんその分だけ平素の乗り心地は明確に悪化するため、家族がいらっしゃるレヴォーグオーナーが常にe-TuneのSportモードで家族を乗せて走っていると、おそらくは離婚訴訟を起こされるだろう。そのため、ご家族と一緒の際にはこのモードは推奨しない。
だが自分1人でどこかへ行く際に、e-Tune済みのSportモードに「たまに入れる」のは――このうえない歓びにつながるはず。それこそスバルが言う“感動ドライブ性能”である。この密かな歓びが3万3880円+工賃で手に入るなら、電制ダンパーが付いているレヴォーグに乗っている全ユーザーがe-Tuneを行うべきではないかと、筆者は思う。
>>スバル レヴォーグの専門家の評価は?
>>スバル レヴォーグの中古車情報
>>スバル レヴォーグのいろいろな情報はこちら
>>スバル レヴォーグに乗ってみてどうだった?
すべての電制ダンパー付きレヴォーグ乗りに推奨したいと感じたSUBARU Active Damper e-Tuneに対し、すべてのスバル車ユーザーに向けたドライブアプリ「SUBAROAD」はどうだったか?
「SUBAROAD」とは、要するに「近道をするためではなく、“面白い道”を走るために作られたカーナビアプリ」である。ちょっと遠回りしてでも、いわゆる走りがいがある道を、さまざまな新しい発見とともに走りたい――と考えるタイプのドライバーにとっては、なかなか良きドライブアプリであるように思えた。
具体的には、現状では全国で10種類の「走りがいと発見があるドライブルート」が設定されていて(そのルートはスバルの社員たちが“足”で探し、設定したものであるらしい)、ドライブ中の位置情報と連動して、走っている地域の歴史や物語を走りながら教えてくれ、さらにはその場所にリンクした「ドライブミュージック体験」も提供してくれる――というスマホアプリがSUBAROADだ。
SUBAROAD起動中に流れるBGMは「いかにも著作権フリーな、安手のミュージシャンがお手軽に演奏または打ち込みをしたシロモノ」であるため、そこについてはまったくもって感心しなかった。
とはいえBGMはオフにすることもできるため、「安手の音楽」を聞かされることに苦痛を覚えるタイプのドライバーは、オフればいいだけの話ではある。また走行中に各エリアのお役立ち情報をピンポイントで話してくれる合成音声の“人物”は、なかなか愛嬌があり、話を聞いているうちにどんどん好感を覚えてきた。
さらには、やはり「ドライブルート」がなかなか素晴らしい。
筆者が今回走ったのは千葉県房総半島のルートだったが、何度も来ているはずの房総半島においても今までまったく知らなかった「えっ、こんなに景色も“曲がりっぷり”もいい感じの道があったんだ?」というルートを、SUBAROADは見事に案内してくれたのだ。
現時点では全国で10のドライブルートしか用意されていないという点と、前述した「BGMのクオリティが(音楽好きとしては)耐え難い」という問題はある。だがまぁ無料のアプリだ。スマホに入れても損はなく、損はないどころか「自分が行く場所とSUBAROADの都合が合う場合には、けっこうステキな案内をしてくれる」という“得”は確実に存在している。それゆえこれも、すべてのスバル車オーナーがとりあえずインストールしておくと良いのではないか――と思う筆者である。
すべての道具は“使い方次第”であり、またその道具自体にも必ず“限界”はあるため、「SUBAROAD」と「SUBARU Active Damper e-Tune」を装備すれば100%自動的に“感動ドライブ”が確約されるというものでもないだろう。
だがこの2つの道具は――特に「SUBARU Active Damper e-Tune」は、各位がスバル車を運転する際の感動を、より底上げするだけの力は確実に備えていると思われた。
おすすめである。
<おわり>
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
インフィニティ、フルサイズSUV『QX80』新型の購入者に新サービス…専任コーディネーターが対応
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
ホンダ「2列×6人乗り」小型ミニバンが凄い! まさかの「前席に3人並ぶ」斬新シート採用! 全長4.3mで「最高にちょうどいい」サイズの“エディックス”とは!
メルセデスAMG試乗付き宿泊プラン、1日1室限定…インターコンチネンタルホテル大阪
勝利をもたらす「招き猫」こと「BLUE LINK VICTORY CATS」の4名とは?「ANEST IWATA Racing with Arnage」をサポートするRAの素顔を一部ご紹介
角田裕毅、危うくアメリカ入国拒否!? 入国審査で別室へ……「着ていたパジャマの色が問題だったのかな?」
めちゃ“豪華インテリア”の新型「ミドルサイズSUV」発表! 大人気モデルが「全面刷新」で進化! 多彩なテクノロジーを搭載した新型「ティグアン」登場!
MINI『クーパー・コンバーチブル』、本拠地英国で9年ぶりにラインオフ
若干ギャンブル要素はあるけどポルシェオーナーになるのは夢じゃない! 庶民が買えるポルシェを探してみたらけっこうあった
SUV系のスーパーハイト軽自動車は超激戦区! 後発ばっかり目につくけど「ダイハツ・タント・ファンクロス」も独自な魅力たっぷりだぞ!!
四度のGT500クラス王者ロニー・クインタレッリが2024年限りでのスーパーGTでの活動終了を発表
ドライバーの訴えもどこ吹く風? 言葉狩り問題でGPDA声明発表もFIA『シカト』にラッセルショック
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
新たな仲間募集、JAFの給水素+給電カー、新型GR86の方向性…S耐最終戦で見えたトヨタと水素の現在地
【SUVだらけでお腹いっぱい】世間に流されず自分らしい車を探し出すための、愛車の「因数分解術」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!