新型BMW X2にはSUVとハッチバックの間という新しい走りの価値観がある
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:BMWジャパン
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:BMWジャパン
BMWが世に送り出すモデルは、数字でモデル名が構成されており、奇数が基幹モデル、偶数が派生モデル(ほとんどがクーペモデル)ということになっている。これは車名が「X」から始まるSAV(スポーツ・アクティビティ・ヴィークル/BMWではSUVとは言わない)シリーズでも同じ。
Xから始まるモデルは「X5」から始まって、「X3」「X1」といういわゆるSUVが存在し、その派生として「X4」と「X6」という4ドアクーペ風のボディを与えてスポーティな印象を強めたモデルが存在する。ちなみに今後は「X7」というモデルも登場予定だ。
この文法だと「X2」は「X1」の派生4ドアクーペ…という位置付けになるのだが、実物は4ドアクーペというよりもスタイリッシュなハッチバックという表現がふさわしい。
X2はなぜ、X4やX6のようなルーフラインの4ドアクーペボディを採用しなかったのか? 理由はサイズにある。BMWで最もコンパクトなSAVであるX1をベースとしているために、X4やX6のようなルーフラインだと後席のヘッドクリアランスが著しく損なわれてしまうためである。これは担当したデザイナーが自ら説明してくれた。
ベースとなったX1と比べると、下半身のボリュームは同じように厚みがあるし、サイドシル部分にはSUVチックなアンダーガード風デザインが与えられる一方で、キャビンは低く抑えられているのが分かる。いわゆるチョップドトップ的なフォルムをしているのだ。最近のBMWでは見られなかった、CピラーにBMWのエンブレムが与えられていることもポイント。これはもちろん、歴史的な名車である「3.0CS」へのオマージュでもある。
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