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新型ゴルフRや e-ゴルフなど、両極をいくゴルフ4台に公道&サーキットで試乗

ブレーキ改良でゴルフRの潜在能力が引き出された

しかし新型ゴルフRは、見事にそれをやってのけた。最も感心したのはブレーキ性能で、長いストレートからの下り坂、タイトなヘアピンカーブでフル制動するような場面を何周繰り返しても、タッチが甘くなるくらいで最後までその効きとコントロール性をキープしてくれたのである。

聞けば今回エンジン以外に改良したのはまさにこのフロントブレーキで、そのローターは鋳造ピンを介した2ピース構造となっていた。これは鋳鉄製ディスクの放熱と熱膨張に有利で、ハブ部分はアルミ製として、その重量も2kg軽くなっているという。

またそのサスペンションも、じつに懐が深かった。特にフロントサスペンションはロードホールディング性が高く、ターンインでステアリングを切ってからも手応えが最後まで変わらないまま、高いグリップをキープしてくれる。サスペンションは適度なロールでしなやかに伸縮し、それを使ってボディを行きたい方向へとコントロールする様は今までのゴルフRにはない味わい。サスペンションも改良している? とエンジニアに尋ねたが答えはやっぱり「ブレーキだけ」とのことだった。つまりゴルフRが潜在的に持っていた能力を、前述のブレーキシステムが引き出してくれたということになる。

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