ロータス史上最速オープン、エキシージSロードスター
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:中野 英幸
2~3年前だったろうか、元フェラーリに在籍していたグループがイギリスにやってきて、ロータスをフェラーリのようなブランドに変えるという計画をブチ上げ、数々のコンセプトモデルを派手に展開して見せたのを、読者諸兄は記憶しているだろうか? ロータスをフェラーリにしようなんて、そりゃ違うだろ、と思ったのは、僕だけではあるまい。
ロータスにとってもそのファンにとっても多分幸いなことに、その一派は計画遂行を断念してロータスを去り、ロータスは元のブリティッシュなスポーツカーブランドに戻ったらしい。そんな状況のなかで、彼らは従来からのラインナップを発展させたいくつかのニューモデルを発表しているが、そのひとつがこの「エキシージ S ロードスター」である。
実をいうと、エキシージのロードスターというのは、本来はあり得ないモデルではある。なぜなら、もともとエキシージは、タルガ形式でソフトトップが外せるエリーゼの先代モデルにプラスチック製の固定式ルーフを与えたサーキット専用車、スポーツエリーゼのロードバージョンとして登場したモデルだからだ。
その伝でいうと、脱着式トップを備えるモデルはエキシージではなくエリーゼになるはずだが、当初と違って今やエキシージとエキシージSは“エリーゼの高性能版”というべき位置づけにあるから、そのロードスターバージョンがあっても不思議はない、というわけだ。
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