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新型フライングスパー、乗り心地が変わった!

ベントレー、その昔と今

エンジン設計を得意とするエンジニアのW.O.ベントレーによって1919年、ロンドンに設立されたベントレー。1920年代半ばから30年に掛けてルマン24時間で5勝を果たしたことで、大型で高性能、しかも高品質なスポーツカーのブランドとしてその名を世界に轟かせたものの、この手の企業の常で経営は苦しく、1930年にロールスロイスに吸収される。さらに、戦後1970年代にはロールスロイスも経営不振に陥り、国営化されるなどした結果、1998年からベントレーはフォルクスワーゲンの傘下に入って、今日に至っている。

そのベントレーも昨今の業績は極めて好調のようで、2012年度は全世界で8510台を販売、前年比22%の伸びを示す一方、日本では同年に200台弱を販売して、前年比73%という大幅な伸びを見せているらしい。

現在のベントレーのモデルレンジは、コンチネンタルGT、フライングスパー、それにミュルザンヌの3つ。最後のミュルザンヌは、ベントレーの伝統的設計を色濃く受け継ぐ最高級サルーンで、全長5.6m近い堂々たるボディに伝統のOHV V8をツインターボで過給したエンジンを搭載、それを後輪駆動で走らせる。一方、前の2車はフォルクスワーゲンの最上級モデル、フェートンから発展した4WD方式を採用していて、エンジンもフォルクスワーゲン系のW12ツインターボとV8ツインターボの2種類になる。

4WD系に関していえば、まずは2ドアのコンチネンタルGTが2世代目にモデルチェンジ、それに続いて4ドアサルーンのフライングスパーがこれも2世代目の新型に生まれ変わった。その際に車名も、コンチネンタル・フライングスパーから、単なるフライングスパーに変更されている。その新型フライングスパーは、ベントレー史上最強の4ドアサルーンと謳われているが、果たしてその内容やいかに?

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