6シリーズ グランクーペ BMWの新たな方向性
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:BMWジャパン
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:BMWジャパン
完成された美しい4ドアクーペに見入っていると時間が立つのも忘れがちだ。BMW6シリーズ グランクーペのデザイナーは「カッコ良いだけではだめで、機能を正さないと」と自らを戒めながらデザインしたと説明する。
グランクーペはクーペスタイルの6シリーズの一員だが、5や7シリーズのセダン機能も持たせる必要がある。どうしても中途半端になりやすい難しいデザインなのだ。そのためデザイナーは、パッケージやボディを担当する設計部門と膝を突き合わせて入念に仕事を進めてきた。グランクーペは決して派生車種ではなく、長い間BMWが作りたかったひとつの完成型なのである。その意味では、ドライバーズカーをコアコンピタンスとするBMWにとって、グランクーペこそ、これからのBMWが進むべきランドマークなのかもしれない。
この魅力的な4ドアクーペを走らせたのはシチリア島だ。南イタリアとアフリカ大陸との間に浮かぶシチリアはイタリアマフィアで知られるが、歴史的には地中海の東西南北が行き交う重要な交易の交差点でもあった。塩の産地とも知られ、財を成した大金持ちもいる。有名なのは70年代に開催されていたクラシックレースの「タルガフローリオ」で知られるフローリオ家だ。ポルシェとフェラーリのバトルはあまりにも有名である。
狭く、荒れた舗装ではいやおうなしにタイヤが滑る。ガードレールもない断崖絶壁のワインディングは美しい景色と、身の毛もよだつ恐怖の両方を味わわせてくれるのだ。だが、極めて正確なステアリングを持つBMWのダイナミクスなら朝飯前。シチリアで試乗できたのはガソリンとディーゼルの6気筒で、4WDと組み合わされるV8が用意されていなかったのは残念だ。なお、エンジンやシャシーは先に登場した6シリーズと基本的には共通である。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
ヨコオ、小型フルバンドGNSSアンテナを発売…国産衛星測位システムみちびきに対応
今年のハースF1は一味違う。小松礼雄代表の新体制で進められるチーム改革、カギは“コミュニケーション”にあり
「えっ…9000円!?」 ガス欠って“違反”なの!? 条件次第で変わる道交法…何がアウト?「給油ランプ点灯後」にどれくらい走る?
U-NEXTがBMWで観られる! 車内コントロール・ディスプレイにU-NEXTアプリを導入開始
改良版マクラーレン・アルトゥーラへ試乗(2) 夢中にさせる最高水準の操縦性 妥協ない動的能力
さらにワイルド&ドラマチック! 改良版マクラーレン・アルトゥーラへ試乗(1) アプデで総合700psへ
まさに[小さなハリアー]!! 売れまくり[ヤリスクロス]は使いやすさ抜群! GRスポーツを勧めたいワケ
旧車の維持費は思ったほどじゃなかった! それより大変なのは……旧車オーナーが実体験を語る
[元警察官が解説] 制限速度1km/hオーバーでも捕まるのか? “検挙”と“指導/警告”の微妙な境目
欧州vs中国「EV戦争」 最高48%の関税賦課も、中国の“報復措置”はまだ起きそうもないワケ
トヨタ、部品欠品で稼働停止のランクルシリーズ 21日夕方から順次生産再開
トヨタ新型「RAV4」そろそろ登場!? もっと無骨に“大変身”&新パワートレイン搭載も? デビュー6年目の「超人気SUV」次期型どうなるのか
【230万円】一長一短ありますが…インプレッサの最安グレード「ST」はアリかナシか?
トヨタ・スバル・マツダが発表した“三者三様”ハイブリッドはいつ・どのモデルに搭載されるのか?
三菱「デリカミニ」と「eKスペース」が一部改良。デリカミニの人気グレードやカラーも公開
【100万円超えオーブンも】超高級家電でキメたレクサス公式「GX」が“ロールス的な世界”に到達
新型「X3」が「1シリーズ」級の未来感で爆誕。超スッキリ×イルミで新世代BMWデザインが完成
【また売れそう】新型「フリード」プロトタイプ試乗 見た目だけじゃなく走りも全方位アップデート
【仲良くしろ!】EV信者×アンチEVのドロ沼論争が今度は“マンションの資産価値”問題に発展
【2025年登場】次期「カローラ」の主力は「カローラクロス」に。BEVとPHEVも追加か
“リアル真子”が碓氷峠でドリフトをキメた日。モントレーで感じた成長への確かな手応え【下田紗弥加 全日本ラリーへの挑戦】