新型カローラはクルマ版“らくらくホン”?
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
新型カローラの狙いを探る上で最大のヒントになるのはボディのコンパクト化だ。モデルチェンジを繰り返す度に大きくなってきたカローラだが、先代は大型化の流れを止め、ボディサイズを先々代と同じ値に留めてきた。新型はその流れをさらに推し進め、カローラとしては初めて全長をアクシオで50mm、フィールダーで60mm短縮。2600mmのホイールベースに変化はないが、最少回転半径も5.1mから4.9mへと小さくなっている。しかも全長の短縮はフロントオーバーハングの短縮で実現しているため、車庫入れの際などに効いてくるウォール・トゥ・ウォールは数値以上に改善されている。
小型化の背景にあるのは、徹底した顧客志向に他ならない。新型を開発するにあたって既存ユーザーへの調査を実施したところ「大きくて扱いづらい」「自宅の車庫に入れにくい」といった声が多く聞かれたという。カローラは先代からグローバル市場と決別し、国内専用モデルになった。5ナンバーサイズにとどまっているのは日本のカローラだけで、それ以外の地域のカローラは全幅が1760mmある。1760mmという全幅がいまどきのコンパクトセダンのグローバルスタンダードなのだ。
しかし、日本だけでしか売らないのならグローバルスタンダードなどに縛られる必要はない。そんな明快な割り切りがボディのコンパクト化という思い切った施策を生みだした。それをガラパゴス化という言葉を持ち出して批判するのは簡単だ。しかし、カローラの45年間の歴史はユーザーの声に常に真摯であり続けた45年だった。ドコモの“らくらくホン”が意外なヒット作となったように、日本のカローラユーザーが使いやすさを求めているのならば、全身全霊をもってそれに応えることにこそ勝機があるのではないか。開発陣はきっとそう考えたのだろう。ユーザーの高齢化に背を向けず、むしろそれに立ち向かっていくことに勝機を見いだそうという逆転の発想こそが新型カローラの狙いなのだ。
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