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A6アバント登場。本命グレードはどっちだ?

ロングホイール化と軽量化

セダンに遅れること半年という予定通りのスケジュールでアウディA6アバントの販売が開始された。“アウディといえばアバント”というイメージは強く実際にも販売の約半分を占める存在だけに、いよいよ本命登場というところである。

機能性を最優先としたワゴンではなく、一環してスタイリングの美しさを第一義に据えてきたアバントとしての存在意義。それは、今回もやはり外していない。フロントマスクこそ新しさを感じさせるものの、なだらかなアーチを描く低いルーフラインや寝かされたリアウインドウなど、フォルムを構成する基本的な要素は変わっておらず、その意味で新鮮な驚きがあるわけではないのは事実。しかしながら、格段にエレガントに見えるのは、プロポーションが磨き上げられたからだ。

全長4930mm×全幅1875mm×全高1465mmというサイズは、先代に較べると5mm長く、20mm広く、35mm高い。それに対してホイールベースは2910mmと、先代より65mm伸ばされている。ホイールベースが伸ばされ、前後オーバーハングが削り取られたことで、特にサイドビューの伸びやかさが格段に増しているのである。

しかも新型A6アバントは見た目に美しいだけではない。ボディパネルの多くの部分だけでなくシャシーまで含めた車体全体の約20%をアルミ化したほか、非常に強度の高い熱間成形の高張力鋼板を多用するなど軽量化を徹底することで、車両重量は同じ2.8FSIクワトロ同士の比較で、先代よりも20kgの軽減を実現している。当然ながら安全、快適装備を充実させての数字である。これは特筆すべきことと言えるだろう。

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