新型アウディA6、新技術「Audi ultra」を採用
掲載 更新 carview! 写真:編集部
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8月23日、新型アウディA6が日本デビューを果たした。アウディの歴史において、A6とは常にエポックメイキングなクルマであるという。今日のアウディの代名詞的な技術&デザイン、たとえばクワトロ・シングルフレームグリル・直噴エンジンは、すべてA6から初採用されているのだ。そして今回のキーワードは「Audi ultra」…独自の軽量化技術にある。さっそく詳細を見ていこう。
新型A6のボディサイズは、全長4930mm(+5)×全幅1875mm(+20)×全高1465mm(+10)、ホイールベース2910mm(+65)。()内は先代A6比。最先端のスチール素材と多岐にわたるアルミニウムパーツ(ボディ全体の20%以上)を組み合わせた独自のハイブリッド構造を採用し、先代からサイズを拡大しながらも、30kgの軽量化を達成している。軽量化と同時に、剛性アップや振動抑制といった走りのポテンシャルに関わるシャシー性能も向上。Cd値も先代の0.28から0.26へと改善された。もちろん「Audi ultra」と呼ばれる軽量化技術は、アウディの他モデルにも順次展開される。
搭載エンジンは、2.8リッター直噴(204ps/280Nm)と3.0リッター直噴スーパーチャージャー(300ps/440Nm)の2種類。いずれも7速Sトロニックと組み合わせ、さらにスタートストップシステム(アイドリングストップ機構)やエネルギー回生システム、サーマルマネジメントシステムといった燃費改善技術を備え、前者は11.0km/L、後者は10.2km/Lと、クラストップレベルの燃費性能を手に入れた。
新世代のクワトロシステムでは、クラウンギアを採用したセンターディファレンシャルとトルクベクタリング制御を採用。基本のトルク配分は前輪40%、後輪60%とFR寄りの味付けで、最大で前輪に70%、後輪に85%のトルクを配分して、様々な路面状況に対応する。また走行特性を変化させるアウディドライブシステムには、これまでの「コンフォート」「オート」」「ダイナミック」「個別」に加え、新たに燃費を最優先する「効率」モードが加わった(A6 3.0 TFSI クワトロのみ)。タイヤサイズは「A6 2.8 FSI クワトロ」が18インチ、「A6 3.0 TFSI クワトロ」が19インチ。オプションで20インチも選べる。
アウディの強みであるデザイン性の高さや緻密な作りこみも、新型A6の大きな魅力だ。エクステリアは俊敏なフェンシングの剣士をイメージ。フロントはお馴染みのシングルフレームグリルやLEDポジショニングランプに加え、LEDヘッドライトをオプション設定するなど、昼夜を問わず、ひと目でアウディと分かる存在感を醸しだしている。リヤではリップ形状のディフューザーやフルLEDのテールライトが、走り去る姿を印象付ける。
精微な時計を思わせるインテリアの装いも、ラグジュアリーサルーンに相応しい仕上がりだ。シートは完全新設計で、部位によって硬さが異なるフォーム材を配して、快適なドライビングタイムを支える。自慢のMMI(マルチメディアインターフェース)は、タッチパッド付きの最新式。オーディオシステムはBOSEが標準で、オプションでバング&オルフセンも選べる。さらにヘッドアップディスプレイやナイトビジョンシステムをはじめとした最先端テクロノジーの数々もオプションで用意している。
東京ミッドタウンで開催された発表会のステージには、今年のルマン24時間で「アウディ R18 TDI」を駆り、見事に優勝を飾ったアンドレ・ロッテラー選手も登壇。すでにドイツで新型A6に試乗しているそうで、「俊敏で運転しやすいアウディらしいクルマ。燃費も良いからガススタに行く回数も減りそう。それに音楽が快適だね!」とファーストインプレッションを語っていた。価格は「A6 2.8 FSI クワトロ」が610万円、「A6 3.0 TFSI クワトロ」が835万円。
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