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プジョーRCZ海外試乗 走り&使い勝手チェック

ガソリン1.6ターボはさらに好印象!

話をスペインの試乗会に戻すと、テストルートの後半でガソリンの高性能モデル、THP“200”に乗り換えたら、これがまたHDiより明らかに好かった。パワーがHDiの163psから200psに跳ね上がるのに加えて、主にエンジン重量の違いから車重も1370kgから1297kgへと軽くなる。したがってその動力性能も0-100km/hが7.5秒に短縮され、最高速は237km/hに伸びるのだが、そういった絶対的性能の向上もさることながら、275Nmを1700~4500rpmの広い範囲で生み出すフラットにして豊かなトルクがすこぶる魅力的で、敢えて低いギアで高回転まで引っ張り上げなくても、コーナーからの脱出でパワフルな追い越し加速を振る舞ってくれる。この大柄なクーペボディをたった1.6リッターの直4ターボで走らせているのが、ちょっと信じられない気分になったものだった。

それに加えてこの200ps仕様のガソリンエンジンは、サウンドシステムなるデバイスを備えていて、回転数やスロットル開度に応じてトーンを変える艶やかな咆哮を奏でる。試乗車の場合はこれに個体差があって、最初の1台のサウンドはちょっと人工的に感じられたが、2台目のそれはなかなか耳に心地好いものだったと報告しておこう。

しかもTHP“200”は、ハンドリングの分野でもHDiを明らかに凌いでいた。HDiより70kgも軽くなった車重の大半が前輪荷重であるのに加えて、フロントサスペンションのピボット部分が強化されるなどした結果、HDiでも不満のなかったコーナリングがさらに軽快になり、アンダーステアも一段と軽くなっている。ステアリングホイールがHDiより小径で、慣性重量の少ないものに変わったことで、第一級のスポーツカーに遜色のない繊細なステアフィールが手に入るのも、RCZの素晴らしい点のひとつだ。タイアは18インチと19インチの両方があったが、前者の美点は挙動が軽快なこと、後者の美点は低速でやや硬さを感じさせる乗り心地と引き換えに、絶対的なグリップが強力なことである。

いかにもプジョーファミリーのクルマらしく、日常的な使い勝手に大きな犠牲を強いることなくスポーティなドライビング感覚を手に入れ、しかもスケールの大きさを感じさせるグラントゥーリズモ風味の走りを実現したスポーツクーペ、プジョーRCZ。早くもこの夏には、THP“200”の6段MT仕様と、THP“156”の6段AT仕様が日本に上陸する。

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