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新エンジン搭載。ヴォーグ&ディスコ4に試乗!

清濁あわせ飲む

このクラスのクルマを買う人にとってみれば、たかだか10万円で7万2000キロ分のCO2排出量をオフセットでき、気持ちよく乗れるというのは魅力的な話しだろう。また、メーカーにとっても燃費の悪い=CO2排出量の多いクルマのネガなイメージを払拭できるという面で実に美味しい話しである。しかしその一方で、カーボンオフセットプログラムが燃費の悪いクルマを作ったり、それに乗ったりするための「免罪符」として利用されるのは本末転倒だとか、そもそもカーボンオフセットプログラム自体、英国が発明した新たな投資ビジネスであり、環境の名を借りた金儲けの手段だという批判もある。このあたりは議論の余地があるけれど、僕としては、いくつかの理由をもって、ランドローバーの手法を認めるのはやぶさかではないというスタンスをとる。

CO2削減になにも努力せず、カネを出してことを収めようというのは、たしかにあまり感心するやり方じゃない。しかし、まず第一に、ランドローバーは技術によるCO2削減にもそれなりの努力を払っている。レンジローバーヴォーグの5リッターV8+スーパーチャージャーも、ディスカバリー4の5リッターV8も、従来モデルに対し大幅なパワーアップを図りつつ、燃費を悪化させていないのは積極的に評価すべきだろう。また、カーボンオフセットプログラムが、新興国のエコロジー技術普及に一定の成果を上げているのも客観的事実として認めざるを得ない。

もちろん、そういった要素を勘案したとしても、大きく重いボディに高性能エンジンを積んだSUVという存在そのものに疑問をもつ人もいるだろう。たしかに、いまやクルマと環境性能は切っても切れない関係にある。けれど、僕はフェラーリやポルシェのようなスポーツカーにも、ロールスロイスやベントレーのような超高級サルーンにも、そしてレンジローバーやディスカバリーのようなSUVにも生き残って欲しい。税金やカーボンオフセットプログラムなどでオーナーにそれ相応の出費を求め、代わりに男の夢を投影できる憧れの存在を認めてあげる。そんな、清濁あわせて飲めるような柔軟で大人な社会であり続けて欲しいと思うのだ。

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