クーペライクな華やかさ A5に第3のモデル登場!
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:小林 俊樹
輸入車市場全体が大きく落ち込んだ2009年にあっても、変わらぬ勢いを維持してみせた数少ないブランドがアウディだ。牽引したのは積極的なモデル攻勢。その前のめりの姿勢は2010年も変わらない。今年のニューモデル第一弾が、A5スポーツバックである。
クーペ、カブリオレに続くこのA5シリーズ第3弾は4ドアクーペの形態を採る。しかし、よく見るとボディ後部には大きく開くリアゲートが用意されている。セダン、クーペ、ワゴンの融合。A3にも使われているスポーツバックというネーミングは、要するにスタイルと実用性の両立を目指した新しいジャンルのモデルということを示しているわけだ。
ボディのスリーサイズは全長4710mm×全幅1855mm×全高1390mm。A4よりほんの少し長く全幅はA5クーペと同じで、全高は両者のちょうど中間に位置する。2810mmのホイールベースはA4と共通で、A5クーペより60mm長い。
正直なところ事前に写真などを見ての印象は、単なる5ドアハッチバックのように思えないこともなかった。しかし実車を目の前にすると、A5シリーズに共通の張り出したフェンダーによるワイド&ローなスタンス、A5クーペ同様の凹断面を用いたショルダーラインや後方に向かってすぼまっていくキャビンが演出する艶かしさは、なるほどクーペを名乗るに相応しい。真横から見ると若干間延びした感が無いとは言わないが、それも高い実用性を考えれば納得できるし、何よりサイズそれ自体がラグジュアリー性を醸し出すという側面だってある。
新しいジャンルへ挑戦するA5スポーツバック。理解を深めるべく更に細かく見ていこう。
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