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プリウス×インサイト、ほぼ東京マラソン対決

真夏のほぼ東京マラソンを敢行!

7月に27,712台という驚異的な販売台数を記録したプリウス。エコカー減税という強い追い風が吹いたにせよ、単一車種でこれほどの台数を稼いできたのは驚きだ。3000台売れればそこそこのヒット。1万台オーバーとなれば大ヒットといわれるのが今の自動車マーケット。そんななかでの27,712台。久々に見た景気のいい数字である。

そこでふと疑問に思ったのが「新記録達成」という記事がどこにも出てこないこと。で、調べてみると、もっとスゴい記録があった。2002年3月にカローラが27,913台を販売。翌2003年3月には初代フィットが32,429台を販売しているのだ。しかし両車とも記録したのは販売台数がドーンと跳ね上がる決算月の3月。8ヶ月とか9ヶ月待ちといわれる大量のバックオーダーを抱えていることを併せて考えると、プリウスが年間販売台数でトップに立ってくるのはほぼ確実だ。

一方のインサイトも、ほぼ生産キャパにあたる1万台/月間というペースを守っている。数字的にはプリウスの圧勝だが、プリウスの登場によってトヨタの他車種が販売を落としているのに対し、インサイトが登場した後もフィットの販売は鈍っていないなど、商売的にはかなり上手くいっている。しかしそんなことより、ユーザーとして気になるのは、実際に乗ってみたらどうなのか? という点だろう。というわけで今回は、注目のハイブリッド車2台を真夏の都内に連れ出しテスト走行を実施した。選択したグレードは、プリウスが「L」、インサイトが「G」。ともに最廉価グレードである。

この種のロケは、渋滞を避け早朝から行うのが普通だが、今回はあえて交通量の多い日中を選んだ。11時半のスタート時、気温はすでに31度に達し、交通量もかなり多かった。走行条件は、オーディオON、エアコンは25度に設定、エコランはとくに意識せず流れに乗った通常の運転、プリウスは「ECO MODE」、インサイトは「ECON」ボタンを押した状態での走行だ。

第1セクションは東京都庁~日比谷公園。およそ10kmを70分かけて走るという過酷な条件下で、プリウスは15.6km/リッター、インサイトは12.6km/リッターを記録。予想どおり、アイドリングストップとモーター走行領域が広いプリウスが、インサイトを凌ぐ結果となった。しかし、次のセクションで驚くべきことが起こったのである。

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