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新型ゴルフ海外試乗記。清水和夫が報告!

プラットフォーム継続の理由

今回登場した新型ゴルフVIは、ちょっとおどろくほどの早いモデルチェンジだ。普通なら6年のモデルサイクルなので、来年の2009年にデビューするはずであった。ところがパリサロン(自動車ショー)でワールドプレミアム。パリサロンに先立ち、アイスランドで国際試乗会が開催されたのである。ここは北緯66度、まさに地球の屋根に登ったような北の地で行われた試乗会に、みんカラブロガーの連中が集結。思い思いにゴルフVIをレポートすることになった。そのトップバッターは私。

さて、ゴルフVIの実物を前にするとやはり新型車の臭いは嗅ぎ分けることができる。先に登場したシロッコのフロントマスクがゴルフVIにも使われているので、顔つきが変わった。以前の個性的な顔よりも、ちょっと控え目な好青年という印象となったし、こちらのほうがピープルムーバーらしい顔つきだ。サイドやリヤビューは洗練されたデザインになった。

プラットフォームはゴルフVと同じ。もともとゴルフVの時に、新しいプラットフォームを開発し、長い間使ってきたFF車の定番サスであるトーションビームは姿を消した。シンプルで横剛性に優れたFFのリアサスであったが、ゴルフを先生としてきた日本車は、先生より先にマルチリンク化してしまった。音や振動を低減するには、ブッシュの数が多い方が振動吸収しやすい。そこでゴルフVは4リンク方式を採用したのだ。その新しいシャシーを熟成するには当然ゴルフVIも同じプラットフォームを使うべきだと私は考えている。これは自動車技術の王道なのである。

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