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新型ゴルフ海外試乗記。清水和夫が報告!

ポストゴルフの足音が聞こえてくる

精悍な顔つきのゴルフVI。スペック的には若干大きくなったが「環境と愉しさ」を両立できる数少ないハッチバックだ。「環境と愉しさ」は多くの自動車メーカーがステレオ的にアナウンスしているが、文字通りエコで愉しいのはVWだ。あと数年すると日本のVWディーラーでも「TDIかTSI」と悩むお客さんが増えるだろう。今回の試乗会で重要な技術の一つがディーゼルが静かになったこと。エンジンマウントやフロントガラスの取り付け部を改良することで、車体全体の振動を低減することに成功した。

TDIはエンジントルクが350Nmと大きいので湿式クラッチを持つ6速DSGが組み合わされる。変速ショックは7速よりも少いから、より高級感のあるギアボックスという印象をうけた。

ゴルフVIの知的な選択は120馬力の7速DSGだ。もし日本にMTがあれば、もっとよいのだが。でも、このモデルはゴルフVとちがっってクルマにはさほど興味がない大人が乗れるゴルフになった。これは重要なことだろう。クルマ好きを表現するようなアウディやアルファとの差別化。普通の良質なハッチバックが今という時代に求められるのではないだろうか。世界的にハイブリッドが人気があるというのは間違った認識で、実際に売れているハイブリッドを調べてみると、なんのことはない、プリウスの一人勝ちだ。その理由はハイブリッドであることだけではなく、クラスレスなスタイルを確立したことが人気の理由。その意味ではTSIとDSGを持つゴルフVIは、パーフェクトなクラスレスカーだ。

今回のゴルフVIが早めのフルモデルチェンジしたことは、企業収益を改善するという内向きの理由があったかもしれない。そして私は大胆な仮説を立てているが、ゴルフVIは最後のゴルフになるかもしれないと思っている。つまり、初代ゴルフから受け継がれた役割はもう十分に終わったのだ。そして2015年前後に登場するつぎのポストゴルフは、ビートルからゴルフに変わったような大胆な進化を遂げるだろう。電気自動車、ハイブリッド、プラグイン、TDI(ディーゼル)とTSI(ガソリン)、水素燃料電池車と、そんな次世代自動車の可能性を背負うクルマがポストゴルフになるはずだからだ。

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