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SL65AMGブラックシリーズ清水和夫・後編!

テストステージはラグナセカ

アメリカのフリーウェイは空からもポリスがスピード違反者を狙い打ちしている。だからどんなにすばらしいスポーツカーでもちょっとした不快な時間が伴うものだ。だが、今回の試乗会のハイライトはあのラグナセカ・サーキット。ドイツのニュルブルクリンクと並んで、アメリカ・カリフォルニアのラグナセカは、世界でも屈指の難コースだ。

何人ものレースドライバーやライダーが餌食となった泣く子も黙るコークスクリューと呼ばれる難しくも危険はコーナーが、ラグナセカサーキットの名をとどろかせている。

メインストレートは軽い上りと緩い左コーナーが組み合わされるが、先が見えないのにブラックシリーズのスロットルを床まで踏み込む。ちょっと勇気が試されるメインストレートだ。1000Nmのトルクとトルコン5速ATとの組み合わせはSLRと同じだが、ギアが3速から4速に入ると、速度は200km/hを超えている。その直後に第一コーナーに向けてフルブレーキング。その卓越した安定性はポルシェ並みだ。数ラップの連続走行でも音を上げないブレーキシステムは頼もしいし、もちろん素材はカーボン製だ。ピットロードを後にするときESPのスイッチは完全にオフ。一段押すとスポーツESPになる。

サーキットでは欧州仕様のブラックシリーズが用意されている。先導車はDTM風にアレンジされたセミレース仕様のCLK63AMGブラックシリーズ。テールトゥノーズでCLKとカーチェイスだ。ストレートのパワーはCLK63AMGブラックシリーズを凌ぐ速さだ。コーナーではすこし離されるが、ストレートでは追い詰めることができる。SL65AMGよりも250Kgも軽量化されたブラックシリーズはコーナーも軽快に走る。しかし、670馬力は伊達ではない。だからスロットルを踏み込むには慎重かつ大胆に行うべきだ。

ラグナセカ名物の「コークスクリュー」はどんなコーナーなのだろうか。ESPも無力となるのは、瞬間的にフロントタイヤが宙に浮くからだ。操作のタイミングがほんの僅かずれただけで、SL65AMGブラックシリーズはコークスクリューに飲み込まれ、藻屑となってしまう。数ラップ練習して、一度だけ思いっきり攻めてみた。8000キロも旅をしてきた目的は、この瞬間のためであった。

こうした視点で見てみるとブラックシリーズのライバルはF430スクーデリア、ポルシェGT2、ガヤルドスーパーレジェーラなどなど。だが、ラグナセカで明らかになったようにハイスピードになるほど、路面に吸い付く感覚のグリップ感はメルセルデスのDNAそのものである。ブラックシリーズがどんなにやんちゃなマシンに変身していても、メルセデスファミリーの一員であることは間違いない。

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