新型カイエン速攻試乗。コンサバデザインだが走り＆先進装備が進化

カイエンのデザイン＝キープコンセプトでいいのか？

さて、話をニュー・カイエンに戻そう。2世代目の発表から7年目に登場した3世代目のカイエンの外観の変化ははっきり言って、そう大きくはない。しかしVWグループのトップデザイナー、ミヒャエル・マウアーはブランド・アイデンティティとプロダクト・アイデンティティを継承しつつ確実なデザイン哲学を確立していると語る。すなわち前者は間違いなくポルシェであること、後者はカイエンであることを示しているという。

またカイエンのエクステリア・デザインを担当したペーター・ヴァルガによれば、カイエンはすでに911のようなデザイン・アイコンを確立しつつあり、大きな変化は不要だと言うのである。

まあ、確かにフロント部分はそうかもしれないが、リア・エンドはまだ模索中のような気がする。今度のモデルではテールレンズが横長になり左右が繋がったが、911ではともかく、背の高いSUVモデルでは「リンカーン MKX（2017年モデル）」のようで陳腐である。