1975年の初代デビュー以来、5世代にわたり世界で1400万台以上を販売したVWの大ヒット作である「ポロ」が6代目に進化した。VWにとって重要な柱のひとつである新型ポロの出来映えを、ドイツ・ハンブルクで行われた国際試乗会で確かめることができた。
ポロが属するBセグメント市場は、「ルノー クリオ」「プジョー 208」「フォード フィエスタ」といった強力なライバルが数多く存在し、激しくしのぎを削っている。近年はフランス勢の追い上げも激しく、ベストセラーといえども気を抜いてはいられない状況である。
そこでVWは、新型ポロを再びクラスのベンチマークとすべく、デザイン、走り、パッケージング、先進機能など、あらゆる面でジャンプアップさせた。そのベースとなったのが、「ゴルフ7」をはじめ、VWグループの様々なモデルに採用されている、エンジン横置きモデル用モジュラープラットフォームである「MQB」だ。
そのポテンシャルの高さに定評のあるMQBを、Bセグメント用に改良した「MQB A0」を採用したニュー・ポロは、全長4053mm、全幅1751mm、全高1446mmと、従来モデルと比較すると81mm長く、69mm幅広く、7mm背が低くなっている。ヨーロッパでは、既にBセグメントは全長4m前後、全幅1.7m超も当たり前だが、日本では3ナンバーサイズとなることから、駐車場の問題が出てくるかもしれない。とはいえサイズアップの恩恵は車内に乗り込んでみるとはっきりと実感できる。
試乗ステージ:ドイツ・ハンブルク